「第19回映画祭TAMA CINEMA FORUM」の最終日である11月29日に、パルテノン多摩 小ホールで
このイベントでは清志郎が役者として出演した竹中直人監督作「U2」「サヨナラCOLOR」や、清志郎率いるラフィータフィーの2000年のライブツアーに密着したドキュメンタリー映画「不確かなメロディー」を上映。さらに清志郎と親交が深かった竹中直人、
「音楽から始まった映画なのでたくさんのミュージシャンを集めたいという気持ちがあった」と竹中が語るように、BIKKE(TOKYO No.1 SOUL SET)、原田郁子(クラムボン)、永積タカシ(ハナレグミ)、スチャダラパー、大森はじめ(
清志郎の出演シーンでもある同窓会の場面は、竹中の高校時代のクラスメイトを集めて、彼が実際に通った校舎で撮影したもの。ちなみに劇中で清志郎が演じた役名が
その後、トークは映画についてのみならず清志郎とのさまざまな思い出話にまで及んだ。古井戸の加奈崎芳太郎に紹介されて初めて清志郎に出会ったという竹中。すぐに自身の8mm映画に出てもらったが、中央線の社内を撮影中に電車が揺れてカメラを倒して壊してしまい、結局映画は完成しなかったという。また先月公開された映画「僕らのワンダフルデイズ」について、8年前に竹中と清志郎が酒を飲みながら人生を語り合っていたときに、スティービー・ワンダーの「太陽のあたる場所」を聴いた清志郎が「バンド映画撮ろうぜ」と言ったのがきっかけで制作することになったという、貴重な話も披露された。
高野はここ数年の清志郎のエピソードとして「自分のスタジオで自分で録音するようになってたんですが、録音する以外の作業は清志郎さんは全然把握してなかったんですよね。だから僕がたまに電話で呼ばれて、録音データをCD-Rに焼くために清志郎さんのスタジオに行ったりしました。アルバムが出るときに、高野くんのクレジットはどうする? って話になりまして、じゃあデータを焼く係だからデータトースターで、ってことになったんです(笑)」「スタジオに透明な長い棒が置いてあって、何に使うんですか? って聞いたら、レコーディングするときに録音スイッチ押すのにリモコン代わりに必要なんだって言ってて。機材はハードディスクなのに棒がないとダメっていう(笑)」といった裏話を紹介。また、原田郁子が最近ライブ前に清志郎の写真を楽屋に飾っているという話を聞いた高野が自分も試していると話し、「感傷に浸ってるわけじゃないし、うまく言えないんだけど、よし!って感じになりました」とその効能について語った。
最後は高野がアコースティックギターを持ち、竹中と2人でスペシャルライブを披露。竹中が高校時代に愛聴していたというRCサクセションの「忙しすぎたから」と、映画「サヨナラCOLOR」のエンディングテーマとして永積タカシ&忌野清志郎がカバーしたSUPER BUTTER DOGの「サヨナラCOLOR」の2曲を歌い、映画祭に訪れた満員の観客に美しいハーモニーを届けた。
リンク
- TAMA CINEMA FORUM - 映画祭TAMA CINEMA FORUM
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佐藤 剛(sato go) @gosan5553
音楽ニュースサイトのナタリーにはこんな記事がでていました。
http://t.co/YZKzfOh6Hd
竹中直人×高野寛が映画祭対談で清志郎の秘話明かす