10km完走ライブでハルカリ、ソウルセット、スチャが共演

NIKEの呼びかけにより企画されたランニングイベント「NIKE+ THE HUMAN RACE 10K」が10月24日に世界同日開催。日本では富士山を望む本栖湖の湖畔がメイン会場となり、約8000人がランニングと音楽ライブを楽しんだ。

「NIKE+ THE HUMAN RACE 10K」は10kmのコースを走った後に豪華アーティストのライブを楽しむことができるという、昨年からスタートしたユニークなイベント。今年はライブアクトとしてDEXPISTOLS、YOUR SONG IS GOOD、HALCALI、TOKYO No.1 SOUL SET、スチャダラパーが出演し、一般参加者のほか安田美沙子や長谷川理恵らがゲストランナーとしてレースに参加した。

当日の会場は曇り空で肌寒く、ランニングには最適といえる天候。それもあってかトップの走者は男女とも昨年の記録を大きく塗り替えるタイムを叩き出し、ハイレベルな大会となったようだ。

2台の大型モニターが設置されたゴール地点の特設ステージには、レース終了後にDJとしてDEXPISTOLが登場。全力を尽くしたランナーたちを称えるようにがアッパーなエレクトロを響かせ続け、最後にはFATBOY SLIM「Right Here, Right Now」、ZOMBIE NATION「Kernkraft 400」、EURYTHMICS「Sweet Dreams」、PIGBAG「Papa's Got a Brand New Pigbag」といった大ネタでランナーの疲れを吹き飛ばした。

2番手のYOUR SONG IS GOODは、オルガンのサイトウ"JxJx"ジュンが熱唱しながらステージからダイブするなど、1曲目からハイテンションなパフォーマンスで観客を扇動。当日ドラマーのタナカ"ズィ～レイ"レイジが寝坊したうえに、待ち合わせ場所にパジャマでやってきたという小話を挟みつつ、気温の下がり始めた会場をカリプソ仕立ての新曲などで温めた。

続いて登場したHALCALIは、今回初の試みとなる生バンド演奏のスタイルでキュートなラップとダンスを披露。観客にウェーブを促したりコール＆レスポンスをするなど、彼女たちが盛り上げ慣れしたパフォーマンスを繰り広げると、最初は座っていた観客も次々と立ち上がり、ステージ前に多くの人々が集まった。

TOKYO No.1 SOUL SETのライブでは、BIKKEが走り終えたランナーたちに向けて「みなさんお疲れさまでした！みなさんが完走してくれたおかげでライブができました！」と感謝のコメント。冗談めかして「“それなりに”盛り上がってくれてありがとう！」と自虐発言をしつつも、その後HALCALIをゲストに迎えて披露した「今夜はブギーバック」はこの日一番の大きな熱狂に迎えられた。

レースの表彰式をはさんで、会場に小雨が降り始めてきたころにイベントのラストを飾るスチャダラパーが登場。「BD発言」では四文字熟語リリックを書いたスケッチブックを片手にロボ宙が加入し、さらに「Under the Sun」では3度目の登場となるHALCALIがライブに参加した。木村カエラとのコラボ曲「Hey! Hey! Alright」では、彼女の顔写真を貼ったパネルを全員で顔に当ててダンスを披露。イベントの締めくくりに相応しく、会場を笑顔で満たすハッピーなステージとなった。