[GHEEE] 初インタビュー!結成秘話を語る

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深沼元昭(Mellowhead/PLAGUES)と近藤智洋(ex.PEALOUT)の2人が新バンド「GHEEE(ギー)」を結成した。ベースにhisayo(東京ピンサロックス)、ドラムにYANA(DRYASDUST/ex.ZEPPET STORE)を加えた4人組で理屈抜きのギターロックを鳴らす、注目の"新人バンド"だ。

深沼元昭(左)と近藤智洋(右)の2人が中心となり、GHEEEを始動。バンド名の由来はインタビューのラストで明かされている。

深沼元昭(左)と近藤智洋(右)の2人が中心となり、GHEEEを始動。バンド名の由来はインタビューのラストで明かされている。

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今回ナタリーでは中心人物の2人に独占インタビューを決行。結成の経緯から今後の展開まで話を聞いた。なお、この記事がGHEEEにとって初のメディア露出となる。


GHEEE

結成のきっかけ

――まずはこの2人でバンドをやることになった経緯を教えてください。
深沼:もともと俺と近藤さんはつきあい古いんですよ。
近藤:15年くらい前? まだ俺が東芝にいた頃かな。
深沼:うん、もともとPLAGUES自体を近藤さんが発見してくれたというか。
近藤:当時俺が東芝EMIでディレクターをやってて、新人を探してたんだよね。屋根裏かな、JAMかな、そこでお客さんが5人くらいしかいない頃のPLAGUESを観て、すげえかっこいいと思って。そこから深沼くんと話をするようになって。
――そのころPEALOUTは?
近藤:結成前。まだ会社員だからね。
深沼:だからそのあと近藤さんが自分でバンドやってるの見てびっくりしたんです。俺にとっては東芝の近藤さんだったから。
近藤:それで、PLAGUESがメジャーに行くころにPEALOUTがはじまって。何回か対バンしたよね。
深沼:そこからはけっこう間が空くんですよ。
近藤:うん、しばらく会ってなかったんだけど、去年の10月くらいに深沼くんがいきなり俺のライブを観に来てくれて、「え、どうしたの?」「いや、ちょっと見に来たんすよ」みたいな。でもそれが伏線だったんだよね。
――その後、深沼さんがバンドをやろうと声をかけたんですか。
深沼:そう、「バンドやろうぜ」って(笑)。Mellowheadをやっていると、Mellowhead向きじゃない曲、バンドでやったほうがいいだろうという曲のアイデアがたくさん貯まってくるんだよね。じゃあ別枠でバンドやるしかねえなと。Mellowheadではいわゆるギターロック的な筋肉を使ってないから、たまに使わないと鈍るしね。
――近藤さんは深沼さんに誘われて、どう感じましたか。
近藤:いや、実は俺もちょうどギターバンドやりたいと思ってたの。ソロとは違う、もっと轟音のバンドがやりたいなって。それでたまたまhisayoちゃんのベースを観たらすごくかっこよくて、あの子誘ってバンドやろうと思ってた。そのときに深沼くんから電話かかってきてね。それで4人でスタジオ入ったのが今年の1月。
深沼:ドラムのYANAくんは俺が声かけて。三宿WEBのイベントとかでずっといっしょにDJやってたりしてたしね。
――ちょうど2人とも気持ちが盛り上がってたところだったんですね。
深沼:そうしょっちゅう会ってたわけでもないけど、なんとなく同時期に同じことを考えていた感じで。
近藤:いいタイミングだったよね。

サウンドの方向性

――最初に深沼さんが考えていたGHEEEのサウンドはどういうものだったんですか?
深沼:無駄のないギターロックバンドにしたかったんですよ。ギターロック以外に何もない。自分が考える"単なるギターロック"をやりたかった。
近藤:曲も短いよね。ほとんどの曲が3分台。だから音のバリエーションはそんなにない。俺がピアノ弾いたりもしないし。
深沼:肉体的、脊髄反射でやってる感じ。いままでの経験とかそういうものを抜きにして、ギター持って弾いてそのまんまみたいな。
――1stアルバムは何曲入りですか。
深沼:8曲。俺が6曲書いて、歌詞は逆に近藤さんのほうが多い。
――ボーカルはどちらが?
近藤:半々くらい。曲によって違うし、曲のなかでも半々くらいだったり。2人でハモるの気持ちいいですよ。
――最初から2人で歌うバンドをやろうと思っていたんですか。
深沼:うん。はじっこに立ちたいっていうのもあったしね。真ん中はイヤだなって(笑)。もともと音楽はじめるときもはじっこに立ちたかったんですよ。PLAGUESはじめたときも本当はボーカル入れようと思ってたの。でも誰もいなくて暫定的に歌ってたらそのままスリーピースバンドになっちゃった。
――近藤さんはPEALOUTと比べてどうですか。
近藤:バンドが違うから比べられないけど、GHEEEはどちらかと言えば気楽にやってる感じかな。
深沼:でもすごくリラックスしてるからこそ、逆に音はハイテンションになってくるんだよね。いい意味で背負ってない強さがある。こういうところを見せたいとかわかってもらいたいとか、そういうのが一切ないからね。この音が気持ちいいからやるっていうだけ。その1点に集中できるから。
――このバンドで日本のロックシーンを変えてやる、みたいな意気込みもないですか。
深沼:ないない。シーンの中での立ち位置とかね。そういうのもぜんぜん考えてないしね。
――ある意味学園祭バンドみたいな?
近藤:うん、みんな10年とかバンドやってるのに、新鮮な感じがするんだよね。
深沼:するする。
近藤:お互いにちゃんとしたバンドを10年ガーッと濃くやってきたあとだからこそ、力を抜いてできてるんだと思う。たぶん10年前にやってたらうまくいかなかったよね。
深沼:本当によくぞここまで自分的な歴史や経験をそぎ落としてやれたと思いますよ。ある程度みんなが俺らにぼんやりと期待しているサウンドというのがあると思うんだけど、それよりももっと楽しめるものになってると思う。
近藤:ライブも月に10本、20本やるようなバンドじゃないからね。そのぶん1本1本が濃いから、見逃してほしくないですね。

今後の予定

――今後、GHEEEはパーマネントなバンドとして活動していくんでしょうか。
深沼:うん、そのつもり。アルバム1枚作って終わりというわけではないです。このバンドはリズム隊の2人がそんなに無難じゃないんで(笑)。2人ともプレイに癖があるし、どこででもできるっていうタイプじゃないから、そこがまたおもしろくてね。
近藤:深沼くんが最初に作ってきたデモの段階からかっこよかったんだけど、4人で演奏してまた一段階アップした感じがあるよね。
深沼:そう、最初の2曲のデモテープはものすごく完成度高かったんですよ。そのままMellowheadのアルバムに入れられるくらい。自分で打ち込みで作れるいちばんかっこいいバンドサウンドに仕上げてたんだけど、でもやっぱり実際のバンドでやったらすぐにそれを超える音ができてしまって。普段あれだけ打ち込みやってるからこそわかる。「人力ってすげえな」と思いましたね。
――2人ともソロはこれまで通り続けていくんですよね。
深沼:そうですね。Mellowheadも並行して制作中だし。
近藤:俺もライブたくさんあるしね。
――では最後に、GHEEEというバンド名の由来を教えてもらいたいんですが。
2人:(笑)。
深沼:これね、もともと青山に「GHEE」って名前のカレー屋があって、俺すごく好きだったの。インドのバターみたいなやつの名前なんだよね。で、そこがだいぶ前に閉店してたみたいだからその店名からもらっちゃおうって。そのまんまじゃあれだから「E」をひとつ増やして。なんとなく響きが好きだったんだよね。
――近藤さんはその名前でよかったんですか?
近藤:うん、いいんじゃない? カレー好きだし(笑)。
――今後の活動期待しています。どうもありがとうございました。

公演情報

ライブ「ROCK'N'ROLL JOINT STRUGGLE Vol.7」

  • 日時:2007年5月13日(日) OPEN18:30/START19:00
    会場:下北沢CLUB251
    出演:GHEEE / THE GROOVERS
    料金:前売3500円(ドリンク別)

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このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 GHEEE / Mellowhead / 近藤智洋 の最新情報はリンク先をご覧ください。

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