People In The Box、sleepy.abらが海底3マイルの競演

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スペースシャワーTV主催のライブイベント「スペースシャワー列伝 ~第七十六巻 海底3マイルの宴~」が、昨日5月21日に渋谷duo MUSIC EXCHANGEにて開催された。

MCのトークもおおいに盛り上がったPeople In The Box。山口は「福岡から上京して初めて東京で観たライブが『スペシャ列伝』でした。そのイベントに出られて嬉しいです」と出演の喜びを語った。

MCのトークもおおいに盛り上がったPeople In The Box。山口は「福岡から上京して初めて東京で観たライブが『スペシャ列伝』でした。そのイベントに出られて嬉しいです」と出演の喜びを語った。

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sleepy.abのステージでは、普段はしゃべらない山内憲介(G)が話し出し、驚いた成山剛(Vo,G)が「気がふれたかと思った(笑)」とツッこむ場面も。

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4月にメジャーデビューしたばかりのSPANK PAGEは、美しくダイナミックなサウンドでオーディエンスを魅了した。

4月にメジャーデビューしたばかりのSPANK PAGEは、美しくダイナミックなサウンドでオーディエンスを魅了した。

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wooderd chiarieは6月3日にライブDVD「シンボリック・エレファント TOUR FINAL」をリリース。MCでは淡々とした口調で「あの日だけしかなかった雰囲気がパッケージされてます。安いです」とアピールした。

wooderd chiarieは6月3日にライブDVD「シンボリック・エレファント TOUR FINAL」をリリース。MCでは淡々とした口調で「あの日だけしかなかった雰囲気がパッケージされてます。安いです」とアピールした。

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今年3回目の開催となった列伝には、People In The Boxsleepy.abSPANK PAGEwooderd chiarieの4組が出演。それぞれの音楽性を反映してか、ステージとフロアを彩る照明は深海を思わせる深い青色で統一され、SEも激しいロックチューンではなくジャズが流れる。会場には普段の列伝とは異なる落ち着いた雰囲気が漂っていた。

静かに客電が落ちると、トップバッターのwooderd chiarieが登場。上邨辰馬(Vo,G)は「wooderd chiarieと申します。よろしくお願いします」と挨拶し、1曲目「みなおどる」からライブをスタートさせた。深海に潜っていくように、時間をかけて自分たちの世界観を作り上げ「sputnika」でじわじわとライブは加速。その浮遊感あるサウンドにオーディエンスは魅入られ、熱心にステージに目を向ける。「MOONLIGHT」では上邨はギターを置き、マイクを両手で包み込みながら叙情的なラブソングを儚げな歌声で歌い上げる様子も見られた。多くの視線を浴びながら始終緊張した様子をみせていたメンバーたちだったが、ラストの「幽霊たち」まで丁寧なパフォーマンスで観客を魅了した。

2番手として登場したSPANK PAGEは、荘厳なSEをバックに登場。仲手川裕介(Vo,G,Key)が「テレビで観ていた番組に出られて光栄です」と喜びを口にし、先月リリースしたばかりの新曲「koi」でライブの口火を切った。屈強なバンドサウンドと仲手川の潤いある歌声のコントラストは、一気に会場を幻想的な世界へと導いていく。さらに「不器用な情景」「らしさのありか」といったスピード感ある楽曲では攻めの姿勢をみせバンドの持つ豊かな音楽性も提示。スケール感あるサウンドでオーディエンスを惹きつけ、ラストの「呼吸」では心地よい空気で会場を満たした。

SPANK PAGEの後を務めるsleepy.abは、転換中に自らステージを行き来しながらセッティングを実施。客電が落ちると、ざわついていたフロアは一瞬で沈黙に包まれた。1曲目の「メリーゴーランド」では息づかいまでもが感じられる繊細なボーカルと骨太なサウンドを絡ませ、「メロディ」では美しい旋律を紡ぎ出す。そのファンタジックなサウンドは、続けて演奏された新曲「ドレミ」「アクアリウム」でくっきりと輪郭を現した。ラストナンバー「ねむろ」の演奏が終わるとフロア中に静かに拍手が広がり、それはしばらく鳴りやむことはなかった。

そして、この日のトリを務めたPeople In The Boxは、セッティングがてらステージに登場し何気なくセッションを開始。出演バンドの中で人数が最も少なく、そのサウンドもよりバンド色が強い彼ら。静かな会場を目覚めさせるような「レントゲン」の演奏で、じわじわと会場の熱気を高めていった。ドラムソロからスタートした「泥の中の生活」では、途中で波多野裕文(Vo,G)がギターを放り出し暴れる場面も。

しかし、口を開くと「今晩は。People In The Box改め変態です」と、自らのパフォーマンスを茶化すような発言を連発。山口大吾(Dr)も独特の口調で観客を煽るなど、トークも冴えわたっていた。狂気と穏やかさの両方を兼ね備えた独特のサウンドは、ライブが進むほどに加熱。本編が終わるとすぐさまアンコールを求める拍手が響き、その拍手に応えステージに姿を現したメンバーはアンコールとして「バースデイ」を披露した。多野は時折声を張り上げ、山口も福井健太(B)も渾身の力を振り絞ったトリにふさわしい熱いパフォーマンスで、2時間にわたるイベントに幕を下ろした。

なお、この日の模様は6月17日にスペースシャワーTVにてオンエアされる。幻想的な雰囲気が漂うライブを、画面を通して味わってみてほしい。

「スペースシャワー列伝 ~第七十六巻 海底3マイルの宴~」セットリスト

【wooderd chiarie】
1. みなおどる
2. sputnika
3. Brazil
4. MOONLIGHT
5. アイのストーリー
6. 幽霊たち

【SPANK PAGE】
1. SE
2. koi
3. 不器用な情景
4.らしさのありか
5. ame~rain song~
6. 呼吸

【sleepy.ab】
1. メリーゴーランド
2. メロディ
3. ドレミ
4.アクアリウム
5. ねむろ

【People In The Box】
1. レントゲン
2. 新曲
3. 泥の中の生活
4.完璧な庭
5. はじまりの国
6. ペーパートリップ
EN. バースデイ

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音楽ナタリー @natalie_mu

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