lyrical school、リーダーerika最後の“6本のマイク”

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lyrical schoolのerikaがグループを卒業。erikaを含む6人によるラストライブ「掴んだマイク」が、6月28日に東京・タワーレコード渋谷店B1F CUTUP STUDIOにて行われた。

lyrical school、6人最後のステージ。

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こらえきれず涙を流すerika。

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lyrical school

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tengal6としてグループが結成されて以来、3年弱にわたりリーダーとして常にグループを牽引し続けてきたerika。ラストライブはerikaの「私を含めての6人は今日で最後になります。最後のライブ、最高のステージで暴れちゃってください! 皆さん盛り上がる準備はできてますかー!」という元気な挨拶からスタートした。

現行メンバー最後のステージながら、いつも通りのにぎやかなステージで客席を煽りつつ、新旧織り交ぜたセットリストで会場を盛り上げる6人。観客もまたいつも通り、息の合ったコール&レスポンスでメンバーの声に応える。MCではamiがtengal6時代に制作されたオフィシャルグッズのタオルを取り出し、軽い思い出話に。会場にはこの懐かしい手ぬぐい素材のタオルを持参した古くからのヘッズ(lyrical schoolファンの呼称)の姿も見られた。

ライブ後半のMCでは、erikaが卒業するに至った心境を告白した。tengal6結成時から「活動は2年まで」と考えていたという彼女だが、ちょうどその頃lyrical schoolへの改名やT-Palette Records移籍などグループに大きな動きがあり、そこでリーダーとしての自覚を意識し「私が変わればもっとlyrical schoolは変わるんじゃないか。そのためには個人の活動を一旦置いてもいい」と活動を継続することを決意したという。もともとリーダー気質ではなかったというerikaは「犠牲じゃないけど、人のために自分のことを置ける気持ちになれたことに私はびっくりしたんですよ。そんだけみんなのことが好きなんやなーと思って。その気持ちを大切にしたいと思って今までがんばってきました」と、リリスクのメンバーとヘッズの熱意によって起きた自身の変化を語った。

今後「知名えりか」の名でソロとして活動するerikaは、このステージ上でソロパフォーマンスを披露。彼女が選んだ楽曲は、KREVAの「イッサイガッサイ」だ。準備が間に合わずに歌詞が覚えられなかったeikaのためにmeiが作った手書きのノートを見ながら、ひとりきりのステージをこなすと、客席からはあたたかい拍手が送られた。

後半戦もパーティチューン「プチャヘンザ!」で元気にスタートしたが、続くtengal6時代のメロウなナンバー「しってるしらない」では会場とステージの空気も一変。そして「bye bye」ではここまで気丈にふるまっていたerikaもついに泣き崩れてしまう。ラストはメンバー全員涙をこらえながら「photograph」を熱唱。会場内はヘッズが手にしたサイリウムで一面紫に染まった。

メンバーがステージを去ったあと、観客のアンコールを求める声は次第に「エリカ! エリカ!」と変化していく。呼びかけに応えて登場したerika、ami、ayaka、mei、yumi、hinaの6人は、最後に「tengal6 remix」を披露した。6人最後のパフォーマンスを終えると、スタッフが花束を2つ抱えてステージ上へ。1つはスタッフから、そしてもう1つはヘッズ有志から贈られたものだ。2つの花束を抱えたerikaにメンバーから「両手に花だね」とうまい言葉が飛ぶと、erikaは「ホンマや、私に超似合ってるわ」と照れ隠ししながらも大喜び。そしてerikaはメンバー5人それぞれに最後の言葉を伝えていく。

「amiはホントにメッチャがんばり屋さんなんですよ。みんなそのがんばり知ってるから」「meiって発案のプロじゃないですか。なんか思い付いたら『エリカーッ!』って犬が尻尾巻いてくるみたいな感じで来るんですよ(笑)。私がこの歳になっても暴れまくれたのは、ふざけまくれたのは、meiのおかげやから」「hinaはlyrical schoolのスターやからな。(「そうですね」と答えるhinaに)あんた謙虚って言葉を覚えたほうがいいよ(笑)。もう渋谷一緒に歩いてあげられへんからな。乗り換え忙しいけど、ちゃんと上向いて歩くねんで。ちゃんと書いてあるから。井の頭線こっちですよーとか。ちゃんと上見て歩くんやで」「yumiは一番冷静で大人なポジションなのでね、これからもみんなを引っぱってってホントに。みんなバカだからさ(笑)。個性的すぎて大変やから、ビシッと言うたって」とerikaは1人ひとりにメッセージを伝え、最後にayakaを呼び出す。「私はerikaみたいになれない……」と涙ぐむayakaだったが、今後は彼女がerikaの後を継ぎ2代目リーダーとしてグループを牽引していく。泣き崩れそうなayakaの体を支えながら、erikaは「ayakaってすっごい人の気持ちがわかる子なんですよ。ただ、わかりすぎちゃって、すごい辛いこともあったと思うねんな。でも、みんなが支えてくれるからな? 甘えていいからな? ……泣きすぎや(笑)。がんばってな!」と力強くエールを送った。

5人編成となったlyrical schoolは、7月7日に東京・新木場STUDIOCOASTにて行われるアイドルイベント「アイドル横丁夏まつり!! 2013」に参加。7月15日には東京・2.5Dスタジオにて開催されるレーベルメイトNegiccoのイベント「NegiSUMMIT vol.4 ~PRE10th ANNIVERSARY~」にゲスト出演する。そしてerikaは「知名えりか」として、女優やモデルとしても活動しながら音楽も続けていく。

lyrical school oneman live erika卒業「掴んだマイク」セットリスト

01. STAGE
02. tengal6
03. PARADE
04. おいでよ
05. そりゃ夏だ!
06. ルービックキューブ
07. リボンをきゅっと
08. まちがう
09. Akikaze
10. もし
11. イッサイガッサイ(erikaソロ / オリジナル:KREVA)
12. プチャヘンザ!
13. しってるしらない
14. bye bye
15. photograph
<アンコール>
16. tengal6(remix)

※記事初出時、一部キャプションに事実とは異なる記載がありました。訂正してお詫びいたします。

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