2月27日に東京・渋谷ユーロスペースで、映画「NINIFUNI」の真利子哲也監督と、向井秀徳(
「NINIFUNI」は若手クリエイター発掘・育成プログラム「コ・フェスタPAO」で選ばれた3監督による中編映画企画のひとつとして制作された作品。2011年の「ロカルノ国際映画祭」で中編映画としては異例の招待作品に選ばれ、また早見あかり脱退前のももいろクローバーが出演していることでも話題を集めている。
向井秀徳は以前、真利子監督作品を連続で観て、自身のTwitterで「真利子哲也監督映画『イエローキッド』を見ました。カンペキ、戦慄、最優秀キてます賞受賞。 私はヨがっています。高校生の頃、『ミッドナイト・ラン』を見た後、家族で松茸を焼いて食らった夜くらいに。新作『NINIFUNI』はさらにヨがれるので皆さん見た方がいいと思います」と絶賛。それもあって、集まった観客の今回のトークへの期待も高まっていた。
真利子監督は「NINIFUNI」の音楽について「実は最初、映画の音楽を誰にするかという話が出たとき、真っ先に向井さんが思い浮かんで、失礼かなーとも思ったんですけど、ダメもとでお願いしてみようと。それで向井さんに手紙書いて、自分の映画のDVDを向井さんに送ったんですよね」と告白。向井は「あれは観たことのない映画だったな」とDVDの内容を高く評価したものの、残念ながらはいろいろ仕事が詰まっていたためその依頼を受けられなかったという。
もし向井秀徳の音楽制作が実現していたら、彼が作曲したももいろクローバーの楽曲が生まれていていたかもしれないという話に対して、向井は「いや、私がやらなくてよかった。だいたい、アイドルソングも作ったことがない俺になぜ。やってたら入院していたかもしれない」とコメント。また向井は「NINIFUNI」の好きな部分について「淡々としてるのに国道や風などの音が生々しくてたくさんの情報を伝えている、翌日もその翌日も生々しさが残る」など数々のポイントを挙げ、真利子監督が神妙にうなづくという展開になった。
そのほか今回のトークでは、向井が監督にバイク便で送ったという勝新太郎主演ドラマ「警視-K」のDVDの話や、向井にとって忘れられない映画の1本だという「宇宙から来たツタンカーメン」の話も盛り込まれ、会場内はリラックスムードに。映画の面白さとは何か、という問いかけも残すような内容に観客も引き込まれていた。
「NINIFUNI」は東京・渋谷ユーロスペース、愛知・名古屋シネマスコーレ、大阪・シネ・リーブル梅田、京都みなみ会館で公開中。その他の日本各地でも順次公開される。
リンク
- NINIFUNI FULL VOLUME ver. 公式サイト
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「向井秀徳がももクロ作曲したかも」映画「NINIFUNI」対談 - 音楽ナタリー https://t.co/dihvg2pro6