小説家の片岡義男と
この本には雑誌「芸術新潮」で彼らが交互に連載していたリレーコラムを中心に、対談や音楽エッセイも掲載。いつもレコードのことばかり考えている2人が、文章でコラボレートを果たしている。なお、この本の装幀は平野甲賀が担当している。
この本の刊行を記念して、2月26日には東京・タワーレコード渋谷店7階のTOWER BOOKSにて片岡と小西によるトークショー&サイン会が行なわれることが決定。トークショーの観覧は無料で、サイン会はタワーレコード渋谷店で「僕らのヒットパレード」を購入した人に先着で参加券が配布される。
片岡義男「まえがき」より
LPは魔法だ。過去のある時あるところで流れた時間が、音楽にかたちを変えて、LPの盤面の音溝に刻み込んである。その音溝から音楽を電気的に再生させると、過去の時間が現在の時間とひとつになって、現在のなかを経過していく。何度繰り返しても、おなじことが起きる。これを魔法と呼ばないなら、他のいったいなにが魔法なのか。
小西康陽「あとがき」より
レコードを愛することと、音楽を愛することは似ているようだがまったく違う。レコードが素晴らしいのは、そこに封じ込められた音楽や会話、あるいは音のすべては、過去に奏でられ、発せられたものだ、ということだ。
片岡義男・小西康陽「僕らのヒットパレード」目次
まえがき(片岡義男)
*僕らのヒットパレード
空想音楽の時間
心のたけをうたいなさい
小さな雑誌が生まれた理由
カウボーイの王様と西部の恋人
ぼくのテレヴィジョン・エイジ
原信夫とシャープス&フラッツを讃える
ヴォーカルとギター
出会いなおすあの頃の日本
美女たち
美しい脚は裏切らない
また恋におちてしまった
彼女は名曲のなかを生きる
スペクタキュラーについて
ブルーノートを受けとめる
かつてのスウィート・ベイビー・ジェイムズは
音楽書籍の多様性
彼女たちは澄まし顔で歌う
三人の美女と反作用の法則
いつもレコードのことばかり考えている人
アルファベットのTOSHIKO以前
眠りに就く前の時間に
アール・ボスティックを聴きなおす
落ち着き払った音楽
今日のヒットパレード 1
*片岡義男のページ
ハードボイルド音楽との再会
天国よりハワイ
アメリカン・ポップ・ミュージックの黄金時代
これからボブ・ディランを知ろうと思う人のために
青春のエピソード、サックスは歌う
エリーナ・リグビーはどこへ消えた
*小西康陽のページ
いつもジャケット本のことばかり考えている人のために。
二冊の詩集。その一。
二冊の詩集。その二。
若き日のビートルズは。
私のバンド遍歴。
一束。
これからの人生。
あの娘、のこと。
モナ・レコーズのために選曲。
大山寺崖陀羅南豫沙
もしもあの世に行けたら。
今日のヒットパレード 2
あとがき(小西康陽)
「僕らのヒットパレード」刊行記念トークショー&サイン会
2012年2月26日(日) 東京都 タワーレコード渋谷店7階 TOWER BOOKS
OPEN 15:00 / START 15:30
<出演者>
片岡義男 / 小西康陽
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- 僕らのヒットパレード|国書刊行会
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音楽ナタリー @natalie_mu
片岡義男と小西康陽のコラム集「僕らのヒットパレード」刊行 http://t.co/qfleVcfR