amazarashi、満員渋谷公会堂で「千年幸福論」ワンマン

昨日1月28日、amazarashiが東京・渋谷公会堂にてワンマンライブ「千年幸福論」を開催した。

amazarashiにとって3回目のライブとなったこの日の公演は、過去2回と同様、バンドの演奏や秋田ひろむ（Vo, G）のポエトリーリーディングにあわせて、ステージ前に下ろされた半透明のスクリーンにオリジナルの映像が上映されるスタイルで展開。音楽と映像が全編にわたってシンクロし、濃密なパフォーマンスが繰り広げられた。

秋田のエモーショナルな歌声が印象的な「アノミー」では、ストーリー仕立てのPV映像がスクリーンに映し出され、壮大なサウンドと物語が観客を惹き付けていく。また「美しき思い出」では前方のスクリーンにシャボン玉が、後方のスクリーンには歌詞とリンクした風景写真が現れた。中盤の「爆弾の作り方」では秋田の歌声と激しいアンサンブルにあわせて爆弾や手榴弾の設計図が投影されるなど、楽曲の世界観が緻密な演出とともに再現された。

炎が灯る演出が目を引いた「カルマ」のあと、秋田は「ありがとうございます。やっと渋公に来ました」「誰にも期待されてなかった人間が、なんとか踏ん張って、しがみついて渋公のステージに立てたというのは、みんなの励みになるんじゃないかなと思ってます」と彼らしい言葉で感謝を伝える。最後には優しい声で「未来づくり」「千年幸福論」の2曲を届け、深い余韻を残してこの日のライブを締めくくった。

なおamazarashiは3月16日に東京・SHIBUYA-AX、23日に大阪・umeda AKASOでこのライブの追加公演を開催する。

amazarashi「千年幸福論」 2012年1月28日＠渋谷公会堂セットリスト

01. プロローグ
02. デスゲーム
03. 空っぽの空に潰される
04. アノミー
05. つじつま合わせに生まれた僕等
06. 美しき思い出
07. ピアノ泥棒
08. 冬が来る前に
09. 爆弾の作り方
10. 夏を待っていました
11. ワンルーム叙事詩
12. 奇跡
13. コンビニ傘
14. 古いSF映画
15. カルマ
16. 未来づくり
17. 千年幸福論