「第62回NHK紅白歌合戦」のリハーサルが本日12月29日よりスタート。会場の東京・NHKホールに出演アーティストや司会者たちが集まり、舞台のサウンドチェックとマスコミ向けの囲み取材が行われた。
この記事では、
AKB48
フォトセッション&囲み取材には、前田敦子、大島優子、板野友美、高橋みなみ、篠田麻里子、渡辺麻友、柏木由紀、小嶋陽菜の8名が出席。まずは高橋が2011年を振り返って「自分たちの活動を見つめ直す年だった。震災が起きて、自分たちのやっている生活は当たり前ではないし、元気や勇気を与えられるお仕事なんだなと改めて思った」と語った。また、今年のAKB48のステージに登場する総人数は、前回の130人を大きく上回る210人。AKB48のみならず、SKE48、NMB48、HKT48、SDN48、JKT48といった姉妹グループのメンバーが一挙出演する。これについては「210人もステージに上がれるんだ!と思いました。大人数ならではのステージを、みんなで協力してできたらいいな」と語り、小嶋は「実はJKTの子たちが一番きれいに人文字を作るんですよ」と意外な話も打ち明けた。リハーサルの出来について訊かれると、高橋は「まだ2~30点かな。本番までに100点目指していきたいです」と答えた。
坂本冬美
紅白の常連でありつつも、「毎回めちゃめちゃ緊張するんです」と語った坂本冬美。歌唱曲である「夜桜お七」にちなんで、衣装は「春のイメージで、グリーンの中に桜が咲き誇ってる感じ」と説明した。さらに東日本大震災についての思いを訊かれると「今年は仮設住宅で紅白を観られる方もいらっしゃるでしょうし、観るほうもやるほうもいつもとは違う紅白になると思います。でもこれ以上の苦しみはないと思うから、前向きに明日に向かっていきましょう」と力強く述べた。ちなみにプライベートの目標について質問されると、「目指せ小林幸子さんです。来年に希望を持ってがんばります」と答えていた。
石川さゆり
紅組のトリを務める石川さゆりは、トリに抜擢された喜びを「うれしい。しっかり歌い収めたいと思ってます」とコメント。歌唱曲「津軽海峡・冬景色」については「皆さんが聴いて元気になっていただけるような曲。いろんなとの共通項がある曲を歌えることの幸せを実感してます。紅白では何度も歌ってるけれど、そのたびに感じる思いが違うんです」と語った。さらに質問は「津軽海峡・冬景色」をカバーした共演者のアンジェラ・アキにもおよび、「カバーしてくれてうれしかったです。紅白が終わったら産休に入られるとのことですが、体を大切にして、元気な赤ちゃんを産んでもらって、また一緒に歌いたいですね」と後輩にメッセージを送った。
和田アキ子
和田アキ子は、東日本大震災の際に多くの人を励ました名曲「あの鐘を鳴らすのはあなた」を歌う。報道陣に囲まれた彼女は「今年は東北の震災に限らず災いの多い年だったので、そんなときにこの紅白が自粛ではなくあって、そこで歌える。そのうれしさ、ありがたさ、喜びをつくづく感じてます」とじっくりコメントした。また、こういうときだからこそしんみりしたパフォーマンスではなく「今まで紅白に35回出させていただいてますけど、一番高い衣装です」と、過去最高にゴージャスな金の衣装で登場することも明かした。
徳永英明
今年デビュー25周年を記念してロングツアーを行った徳永英明は、自身のツアーで1曲目として歌い続けていた「時代」を紅白で披露する。その意図について「東日本大震災があってから、自分のために歌っても仕方がない。日本のために歌っていかなくちゃと思うようになった」と心境の変化について述べ、「『時代』は決して幸せなだけではない、悲しみや苦しみも歌った曲。だからこそツアーで鎮魂歌のように披露してきました。それを今回NHKさんからも歌ってほしいとリクエストされた」「6回目の出場にして最高の歌を歌いたいと思ってます。これからも明日を生きる人のために歌っていきたい」と抱負を語った。
秋川雅史&夏川りみ
合唱曲「あすという日が」をデュエットで歌う秋川雅史と夏川りみは、今日のリハーサルでお互いに「緊張した」とコメント。しかし秋川は「雰囲気もわかったし、バックの映像と歌が絡んでて、今までにないステージになりそう」と期待を膨らませる。それぞれソロで紅白に出場したことのある2人だが、今回は頼もしいパートナーが一緒。秋川が「1人より2人のほうが、歌の力が3倍も4倍にもなる。歌ってて体の中で鳥肌が立つ」と述べると、夏川もそれに頷き「2人で歌うのは、すごく気持ち良いです」と笑顔を浮かべていた。
平原綾香
大晦日はNHK連続テレビ小説「おひさま」の主題歌を歌う平原綾香。ドラマで主演を務めた井上真央と先程挨拶をしたエピソードを披露し、「この曲を紅白で歌えることになってすごくうれしいです。そして井上さんがいて心強いです。本番もしっかり歌います」と決意を表した。記者陣から「衣装は?」と問われると、「『おひさま』のイメージに合った、120年前のヨーロッパのシルクの生地で作ったドレスです。特別演出もあるのでお楽しみに」とアピールした。
小林幸子
毎年その斬新な衣装が注目されている小林幸子は、「震災があったので、衣装の内容はすごく悩んだんです。でもつい先日被災地に行ったとき『地味にはしないですよね? 派手にしてください』って言われたんです。それで吹っ切れてやってみよう」と例年どおり方向性は変わらないことを発表。そして福島で被災者たちの笑いを誘ったエピソードを明かし、「笑いって大切なんだなって感じました。笑われてなんぼだと思ってます」と“笑い”の要素を含んだ衣装になっていることを語った。
嵐&井上真央
白組司会の嵐と紅組司会の井上真央は6人揃って登場。それぞれ意気込みを訊かれ、櫻井翔は「(出演者の)皆さん、今年の紅白に出ることにいろんな気持ちを抱えていて、その中で僕らが司会をできるのは本当に責任感を感じます」と2年目の頼もしさを感じるコメントを寄せる。一方、初司会の井上真央は「拙い司会で頼りなくて申し訳ないんですけど、先程噂に聞いていた“面接”というのもやり(笑)、歌手の方々のちょっとでも力になれたらと思っています」と、出演者の間で名物とされている司会者とアーティストによる対面打ち合わせの感想を語った。
さらに、嵐のほかのメンバーは「震災もありましたし、歌のすごさ、歌にかける思いっていうのをさっきの面談で強く感じました」(大野智)、「面談して、皆さんから『がんばって』を声をかけてもらったのがすごくうれしいです。楽しんでやりたいです」(松本潤)、「去年リハでカミ倒したので(笑)、今年は本番も含めちゃんとできるように練習しておきます!」(相葉雅紀)、「やっぱり楽しく1年を締めくくりたいなっていう感じですね。僕らが楽しく明るく、未来に向かって何かを発信できれば」(二宮和也)と、それぞれ前向きな言葉を残している。
原田秀樹プロデューサー
「イメージ以上の出来です」とリハーサルの様子を語った原田プロデューサーは、特別出演を果たすLADY GAGAや生中継で歌を届けるアーティストたち、AKB48についてコメント。「AKB48は、AKB48史上最大人数のパフォーマンス」「LADY GAGAは今年の代表曲を披露する予定。ピアノの弾き語りもあるかも。彼女は紅白を歴史ある番組だと知っていて、すごく意識していました」と注目アーティストたちのステージの見どころを語った。
リンク
- 第62回 NHK紅白歌合戦
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
音楽ナタリー @natalie_mu
紅白リハ速報(2)AKB48は210人!嵐「司会に責任感」 http://t.co/MczC57i5