演出満載!→Pia-no-jaC←初C.C.Lemonホール公演大成功

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→Pia-no-jaC←の全国ツアー「Travellin' Band Tour 2011」のファイナル公演が6月18日、東京・渋谷C.C.Lemonホールで行われた。

特殊な演出の中、「熊蜂の飛行」を演奏する→Pia-no-jaC←。この模様は現在、バンドの公式YouTubeチャンネルで公開中。

特殊な演出の中、「熊蜂の飛行」を演奏する→Pia-no-jaC←。この模様は現在、バンドの公式YouTubeチャンネルで公開中。

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電子ピアノを斜めに立てかけ演奏するHAYATO(写真左)。

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→Pia-no-jaC←

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渋谷C.C.Lemonホールの様子。

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このツアーは4月22日の京都コンサートホールを皮切りに、全国22会場24公演を実施。ファイナルの渋谷C.C.Lemonホール公演はワンマンライブとしては過去最大規模ということもあって、開催前から大きな注目を集めていた。

当日はあいにくの雨にもかかわらず、会場には大勢のファンが集結。定刻を過ぎた頃、会場内にオープニングSEが鳴り響くとHIRO(Cajon)とHAYATO(Piano)がステージに登場し、HIROの「ツアーファイナル、楽しんでいくぜトーキョー!」という叫びとともに「ジ・エンターテイナー」からライブはスタート。続く「美しく青きドナウ」では観客の手拍子が鳴り響き、会場の熱気は一気に高まっていった。

最初のMCで、HAYATOは「2曲やってこの盛り上がり、すでにこの汗の量(笑)。今日はいろんなことをいっぱいやるから!」とファンを煽る。そして「俺のピアノでみんなのハートをわし掴みにするからな!」と叫ぶと、「威風堂々」「交響曲 第9番 ニ短調 作品125『合唱』第4楽章」「残月」を立て続けに演奏。2度目のMCでは、今回のツアーで初めてスタッフと一緒にツアーバスで移動したこと、リハーサル中に停電になったこと、HAYATOがビール1杯で酔いつぶれたことなど、各地でのさまざまなエピソードを披露していった。

その後も「風の憧憬」「蝕」「小フーガ ト短調 BWV 578」で観客を魅了。「ワルキューレの騎行」からはHAYATOがグランドピアノを弾き、よりゴージャスな世界を展開させていった。さらに、CD未収録の新曲も披露。ラテンテイストのアレンジが施されたこの曲に、客席からは盛大な拍手が寄せられた。

ライブ中盤ではHIRO、HAYATOのソロコーナーに突入。それぞれがソロを披露している間にもうひとりがツナギ姿に着替え、2人の着替えが完了すると→Pia-no-jaC←のライブ恒例となった「シャカシャカ大作戦」の説明がスタートした。これは会場で販売されているロゴ入りポリ袋を使って音を発生させ、観客もライブ演奏に加わるというもの。客席上手側がHIROチーム、下手側がHAYATOチームに分けられ、HIROチームはポリ袋をクシャクシャにして「シャカシャカ」と音を出し、HAYATOチームは袋を空気で膨らませそれを「ポンポン」と叩くことで、「『カルメン』よりハバネラ」の演奏に参加。最後は全員袋を膨らませてパンと割ることで、会場の一体感は一気に増していった。

そして、「熊蜂の飛行」では会場の照明をすべて消し、ツナギに貼り付けられた「P」「J」のワッペンと2人がつけた手袋が蛍光塗料で光る演出を用いて演奏。HAYATOは電子ピアノを斜めに立てて弾き、HIROはカホンを駆使し独特の世界観を演出していく。この特別な演出に観客も大興奮。無事演奏が終わると、ステージの2人に向けて盛大な拍手が贈られた。

「The Last Resort」「それでも猫は追いかける」を経て、ライブもいよいよ終盤に。ここでHIROは「数々の伝説が生まれてきたここ渋谷C.C.Lemonホールで、みんなと楽しく盛り上がれて最高です」と、感謝の気持ちを告げた。さらにHAYATOは、「→Pia-no-jaC←を結成して6年になるけど、(HIROと)毎日一緒やねん。でも、出会ってなかったら→Pia-no-jaC←もなかったし、ここ渋谷C.C.Lemonホールでもライブできなかった。本当にありがとう」と現在の心境を吐露。感動的な雰囲気の中、2人が本編ラストナンバー「結婚行進曲」を演奏し始めると、会場はピースフルな空気に包まれた。最後はHIROが客席に向けたブーケトスをして、2時間を超えるライブ本編が終了した。

HIROとHAYATOがステージを去ると、客席からはアンコールを求める手拍子が鳴り響く。しばらくして2人がステージに再登場。HIROは「これからも被災地にいろんなものを届けていく。もちろん、みんなの思いも一緒に」と、ツアー前に起こった東日本大震災に対する思いを語っていった。続けて、9月7日に初のベストアルバム「First Best」をリリースすること、同日から全47都道府県をまわるライブツアーを行うことをファンに発表。客席からは喜びの歓声と大きな拍手が鳴り響いた。

大きな発表で勢いづいたところで、アンコールは「台風」からスタート。演奏の合間に、HIROは「俺たちは、東京の限界を超えた声を聞きたい!」と客席を煽っていく。続く「うさぎDASH」では、曲中でHAYATOが細長い風船を使ってうさぎを作る演出も用意され、スペシャルなツアーファイナルを大いに盛り上げた。

2度目のアンコールでは、「組曲『 』」「Jack」といったライブの定番曲を立て続けに披露。エフェクトをかけたカホンソロや、電子ピアノの斜め立てソロなどをフィーチャーし、最後はHIROの「We are →Pia-no-jaC←!」の雄叫びで演奏を終えた。

この時点で、ライブは3時間を突破。HAYATOは観客に向けて「ホンマ最高や!」と喜びを表現してから、「震災があって、ツアーを全部まわれるか不安だったけど、今日を無事迎えることができました。震災後にインストアツアーを再開して思ったのは、ひとりじゃできへんことがあっても、仲間がいたらなんでもできるってこと。これからも1日1日、俺たちの音楽を届けていきます」と新たな決意を口にした。そして「俺たちの思い、祈りを込めて、最後にこの曲を贈ります」と言って、2人は学校のチャイムをモチーフにした楽曲「Friends」を真剣な表情で演奏。徐々に盛り上がりをみせるエモーショナルなプレイに、観客は静かに聴き入った。

こうして約3時間半におよぶ初の渋谷C.C.Lemonホール公演は終了。HIROとHAYATOはマイクを使わずに観客に感謝の言葉を伝え、ステージを降りた。

→Pia-no-jaC←「Travellin' Band Tour 2011」
Supported by ピーエフフライヤーズ
渋谷C.C.Lemonホール公演 セットリスト

01. ジ・エンターテイナー
02. 美しく青きドナウ
03. 威風堂々
04. 交響曲 第9番 ニ短調 作品125「合唱」第4楽章
05. 残月
06. 風の憧憬
07. 蝕
08. 小フーガ ト短調 BWV 578
09. ワルキューレの騎行
10. 花火 ~HANABI~
11. 新曲
--SOLO--
12. 「カルメン」よりハバネラ
13. 幻想即興曲
14. 熊蜂の飛行
15. The Last Resort
16. それでも猫は追いかける
17. 結婚行進曲
--ENCORE--
EN1. 台風
EN2. うさぎDASH
-- ENCORE--
EN3. 組曲『 』
EN4. Jack
EN5. Friends

■→Pia-no-jaC← / 熊蜂の飛行 Live ver.

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音楽ナタリー @natalie_mu

演出満載!→Pia-no-jaC←初C.C.Lemonホール公演大成功 http://natalie.mu/music/news/51704

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