ムック武道館2DAYSライブで魅せた現在、過去、未来

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ムックが5月21日・22日に日本武道館にて2DAYSライブを開催。各日ともに異なるコンセプトを掲げ、会場を埋め尽くしたムッカーたちを魅了するパフォーマンスを展開した。

ライブ会場限定シングルとして発売された「暁」は反響を受け、現在iTunes Storeなどで期間限定で配信中。(撮影:緒車寿一、畔柳ユキ)

ライブ会場限定シングルとして発売された「暁」は反響を受け、現在iTunes Storeなどで期間限定で配信中。(撮影:緒車寿一、畔柳ユキ)

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ミヤ(G)と逹瑯(Vo)。(撮影:緒車寿一、畔柳ユキ)

ミヤ(G)と逹瑯(Vo)。(撮影:緒車寿一、畔柳ユキ)

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YUKKE(B)(撮影:緒車寿一、畔柳ユキ)

YUKKE(B)(撮影:緒車寿一、畔柳ユキ)

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SATOち(Dr)(撮影:緒車寿一、畔柳ユキ)

SATOち(Dr)(撮影:緒車寿一、畔柳ユキ)

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初日は、昨年10月30日の日比谷野外大音楽堂公演から始まった最新アルバム「カルマ」を携えてのツアー「TOUR "Chemical Parade"」の最終公演として実施。約半年におよぶツアーの成果を証明するような2時間半となった。

ステージ上のメンバーは、デジタルサウンドとヘヴィロックの融合に挑戦した「カルマ」の世界を、レーザーや特効などのド派手な演出を取り入れながら再現。合間に「恋人」「断絶」「名も無き夢」といった懐かしい楽曲も披露し、バンドの振り幅の広さを提示した。

MCではそれぞれが現在の心境を吐露。逹瑯(Vo)は「野音で嵐の中で始まった『Chemical Parade』も終わりです。今日は晴れたのかな? でもここは屋根あるから関係ないけどな!」と笑わせ、ミヤ(G)は目の前のオーディエンスを見つめ「最高ですね」と感慨深げに口にする。またYUKKE(B)は「世界中で展開した『Chemical Parade』を、ここでみんなに観てもらえるのがうれしいです」と笑顔を覗かせ、SATOち(Dr)は「ホントありがとう。こういう大きいところに立たせていただいてうれしいです」と語った。

この日ラストナンバーとして演奏されたのは、東日本大震災の発生を受けて作られたチャリティソング「暁」。逹瑯は「来たくても来れない人がいると思うんで、その人たちのために」と前置きすると、強い願いが込められた新曲を伸びやかに歌い上げた。

2日目は、初日とは打って変わって、バンドの集大成とも言えるセットリストを展開。1曲目を飾った「アカ」から、イントロが奏でられるたびに悲鳴のような歓声が武道館にこだました。

朱色の着物を羽織り、ときに激しくときに艶やかな声を響かせる逹瑯に、メロディアスなベースを奏でるYUKKE。そして、楽曲によってさまざまな表情を魅せるミヤのギターと、力強いリズムを刻むSATOちのドラムが一体となり、ムッカーたちを熱狂させていく。

また、ステージに設置された長細いスクリーンにはPVや多彩な映像が投影され、4人のパフォーマンスを彩る。特に本編ラストの「9月3日の刻印」では、逹瑯の絶唱と3人の圧巻のプレイとともに、歌詞が映し出され圧倒的な空間を作り出していた。

アンコールは一転して、「謡声(ウタゴエ)」「流星」「フライト」というアッパーチューンを連発。一方でダブルアンコールは「ロバートのテーマ」から幕を開け、リラックスムード全開のひとときとなった。そしてこの日もラストナンバーとして「暁」を、全身全霊で演奏した4人。3時間半におよんだライブの終幕にふさわしい熱演に、観客は大きな拍手を贈り続けた。

なお、ムックは6月9日に新木場STUDIO COASTにて、コンセプトライブ「Maniac Parade 97~11」を開催。さらに秋には、ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ移籍第1弾シングルおよび「TOUR "Chemical Parade"」のライブDVDをリリースする。結成15周年という節目を目前に控えた彼らが、これからどんなサウンドをリスナーに届けてくれるのか、今後の動向に注目が集まる。

2011年5月21日(土)日本武道館「TOUR "Chemical Parade" FINAL」セットリスト

01. フォーリングダウン
02. 零色
03. 塗り潰すなら臙脂
04. ケミカルパレードブルーデイ
05. ファズ
06. サーカス
07. 堕落
08. アゲハ
09. 恋人
10. アイアムコンピュータ
11. ポラリス
12. 断絶
13. 約束
14. 夕紅
15. 名も無き夢
16. 咆哮
17. ライオン
<アンコール>
18. 大嫌い
19. 蘭鋳
20. 暁
21. 業

2011年5月22日(日)日本武道館「MUCC history GIGS 97~11」セットリスト

01. アカ
02. 絶望
03. 最終列車
04. 盲目であるが故の疎外感
05. 君に幸あれ
06. 我、在ルベキ場所
07. メディアの銃声
08. ママ
09. 25時の憂鬱
10. モノクロの景色
11. ココロノナイマチ
12. 雨のオーケストラ
13. 2.07
14. 茫然自失
15. 梟の揺り篭
16. 路地裏 僕と君へ
17. 志恩
18. 商業思想狂時代考偲曲
19. およげ!たいやきくん
20. 娼婦
21. スイミン
22. 9月3日の刻印
<アンコール>
23. 謡声(ウタゴエ)
24. 流星
25. フライト
26. ロバートのテーマ
27. 夢の街
28. 優しい歌
29. 暁

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音楽ナタリー @natalie_mu

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