彼らの武道館ライブは2009年12月の「GLAY ARENA TOUR 2009 THE GREAT VACATION」以来、約1年ぶり。16日の公演には1万人以上のファンが集結。「ROCK AROUND THE WORLD」というツアータイトルにふさわしいダイナミックなオープニング映像には、場内から大歓声が起こった。
TERU(Vo)は「OK、武道館! 今日も最高の夜にしようぜ!」と叫び、オーディエンスを煽る。「3年9カ月ぶりのアルバムからたくさんやりたいと思います。みんなしっかり覚えてきた?」と語りかけながら、最新アルバム「GLAY」の楽曲を中心としたセットリストで会場を沸かせた。
中盤の「遥か…」の前にはTERUが「TAKUROが20歳のころに書いた曲が、十数年を経てこんな素晴らしい曲になりました」と紹介。柔らかく美しい音色で会場を酔わせた。一方「Precious」では、アルバム音源からさらにスケールアップしたバンドサウンドを展開。武道館を揺らす力強い音とTERUの熱唱に、ファンも息を呑んで聴き入っていた。
本編後半では「過去の曲たちも、こうしてたくさんの人に聴いてもらえるとうれしいと思います」という紹介とともに、バラードからアッパーなロックチューンまで幅広い過去曲を披露。アルバムの楽曲に引っ張られるようにブラッシュアップされたアレンジで、満員のオーディエンスを楽しませた。
武道館2日目の17日は、冬を思わせる寒波に見舞われながらも会場に熱気が満ちる一夜となった。オープニングでTERUは「今日はお前らのすべてを受け止めてやる!」と煽り、場内を熱狂させる。そして「『GLAY』というアルバムの曲たちはまだ産まれたての子供なんです。みなさんはお父さんお母さんです、このアルバムを成長させてください(笑)」と、ひさびさのオリジナルアルバムへの愛情を語った。
そんなアルバム収録曲「風にひとり」では、アリーナならではの豪華かつダイナミックな演出でオーディエンスを驚かせる。また、「Satellite of Love」はバンドの枠を超えた壮大なアレンジで、楽曲の世界観をじっくりと全観客に届けることに成功していた。
TERUの「俺たちは今、俺たちにしか出せない音を出していると思います。全身全霊で伝えている音を受け取ってほしいです」という言葉の後、ライブは終盤戦へ。TAKURO(G)とHISASHI(G)のエモーショナルなギターが各曲で炸裂し、JIRO(B)もジャンプを繰り返しながら強力なグルーヴを生み出し続けた。
アンコールではTERUがオーディエンスに向かって「来てくれてるみんなを本気で幸せにしたいといつも思ってます。たまにはこんなバンドがいてもいいんじゃない?(笑) 幸せにするぜ!」と宣言してから4曲を披露し、ファンを熱狂させた。年内最後の東京公演を終えたメンバー4人は、改めて会場に挨拶。「少し長い旅になりますけど、来年の横浜アリーナとさいたまスーパーアリーナで会いましょう。行ってきます!」とTERUが叫ぶと、1万人から「いってらっしゃい!」という声が飛んだ。
今回のアリーナツアーは2011年2月まで、21公演を実施。ツアーファイナルは2月5日・6日にさいたまスーパーアリーナで行われる。
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音楽ナタリー @natalie_mu
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