昨日2月2日に東京・新宿ロフトプラスワンにて、
強烈な印象を与えるサウンドとビジュアルで、大きな注目を集めているキノコホテル。今回のイベントはメジャーデビュー記念ということもあり、第1部のトークコーナーは記者会見を思わせるステージセットで行われた。4人の登壇を前に、まずはメンバーそれぞれの生い立ちやキノコホテルの従業員となったいきさつをムービーで紹介。コハ・ラ・スマート(スマートソウルコネクション/ex. バーレスクエンジン)のナレーションに合わせて映し出される昭和のドキュメンタリー作品風の映像に、満員の客席からはどよめきと笑いが巻き起こった。
おなじみミニスカートのミリタリールックで登壇した4人は、横一列にテーブル席へ。LOFT発行のフリーマガジン「Rooftop」編集長・椎名宗之が司会を務め、まずはインタビュー形式でデビューのいきさつやアルバム制作秘話などが語られた。隠しようのないSっ気をちらつかせながらも自身の音楽性について真摯に語るマリアンヌ東雲、支配人の無理難題にニコニコしながら答えるエマニュエル小湊、ほとんど話題に参加せず眠そうにしているマイペースなイザベル=ケメ鴨川、ひたすらスイーツを頬張るファビエンヌ猪苗代、と4人の性格がつぶさに垣間見られるトークとなった。
続いて「Rooftop」に掲載されているマリアンヌの連載「マリアンヌ東雲の悦楽酒場」の実演へと移行。この連載は、マリアンヌがファンから届けられた悩み相談の手紙にアドバイスを与えるというもの。会場では事前にアンケート用紙が配布され、その場で届けられた悩みにマリアンヌとメンバーがときには真面目に、ときには無責任に答えていく。あらかたの悩みを解決したところでマリアンヌが「ほかに質問はないかしら?」と問うと、ステージ袖からふいに「質問があります」という声が。B-BOYファッションを身にまとった、見覚えのあるサングラスの男。田代まさしだ。
マーシーは「あたすも再デビューしたんですけど、ワケあってメジャーのテレビに出られないんです」と自虐的な悩みを話し、客席からの爆笑を誘う。その後もことあるごとに自虐ネタを自ら拾い上げてはノリツッコミで落とすという、もはや名人芸となりつつある“自虐芸”を見せ続けた。しかし、マーシーは小ネタを随所に挟みつつも、衣装に関する話題やパフォーマーとしてのあり方、ガールズバンドの人間関係などを聞き出す名インタビュアーぶりを発揮。さらに自らの体験談を交えながらアドバイスを与えるなど、先輩アーティストとしての風格も漂わせていた。
休憩を挟み行われた第2部の“実演会”では、「もえつきたいの」「真っ赤なゼリー」といったアルバム「マリアンヌの憂鬱」収録ナンバーから大原麗子のGS歌謡「ピーコック・ベイビー」のカバーまで、狭いステージながらも迫力の演奏を披露。ラストの「キノコホテル唱歌」では、支配人のダメ出しを受けながら3度繰り広げたエマ渾身のベースソロや、ギターのチューニングが狂ってしまうほど濃厚なケメとマリアンヌのキスシーンなど、これぞキノコホテルと言える熱いパフォーマンスを展開した。
なお、このイベントの模様はニコニコ動画「ニコニコ生放送」で生中継され、会場に足を運べなかった全国各地の視聴者へも届けられた。この放送で初めてキノコホテルの魅力にハマってしまった人は、ぜひライブ会場で生のパフォーマンスを体験してみよう。
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