Rhythmic Toy World、赤坂BLITZワンマンでファンからのサプライズに大泣き

Rhythmic Toy Worldがライブツアー「『HEY!』の『HEY!』による『HEY!』の為のツアー」の最終公演としてワンマンライブを10月21日に東京・赤坂BLITZにて開催した。

メンバーが登場する前に、須藤憲太郎（B）による影アナウンスが始まる。彼の煽りから場内に“すーさんコール”が発生し、盛り上がったところでメンバーがステージに登場。最後にこれまでのトレードマークだった三つ編みをばっさり切って短髪になった内田直孝（Vo, G）が姿を現すとフロアはざわつくも、内田は我関せずの様子で「Rhythmic Toy World、始めます！」と宣言してライブをスタートさせた。

最初のMCではオーディエンスから内田に向かって「誰ー？」という声が飛び交う。内田はニヤニヤしながら「髪切りました！」とようやく報告。続けて「終わりを終わりにしたくなかった。“終わりを始まり”を体現しただけ」とツアーファイナルにあわせて髪を切った理由を説明してライブを再開させた。

4人はファンがジャンプを繰り返した「s.m.p」、内田がギターを置きハンドマイクで歌唱した「ライブハウス」、シンガロングが発生した「Cheki-Cheki」など新旧の楽曲をパワフルにプレイしていく。須藤が「この景色が素晴らしすぎて最初から泣きそう」と感動を口にすれば、内田が「須藤くんのそういう熱いんだけどかわいいところが好きです」と重ねるなど、メンバー間の仲のよさもうかがわせた。「カルテット」の演奏前には内田が「5年くらい前、赤坂BLITZでたくさんのお客さんの前で歌う想像をして書いた」と説明。「あの日描いた景色より全然すげー」と噛み締めてから同曲を伸びやかに歌唱する。さらに4人はミディアムナンバー「8535」を続け、場内を感動的なムードで包んだ。

中盤には岸明平（G）が、この日使用しているギターが完成したばかりの自身のシグネイチャーモデルであることをうれしそうに告白する。その後披露された「S.F」では新しいギターでライトハンド奏法を炸裂させ、磯村貴宏（Dr）が勇ましいドラミングで応戦。「MUSHIBA」では内田が自身を照らすスポットライトを敵に見立てて照明スタッフとコミカルなやり取りを繰り広げ、観客の笑いを誘った。さらにタオルを回したりシンガロングしたりするファンを見渡し、内田は「俺ね、お前らが思ってる以上にお前らのこと好きみたい。どうかRhythmic Toy Worldと一緒に未来を歩いていってほしい」とメッセージを送る。そしてバンドはラストナンバー「輝きだす」を投下。盛大なシンガロングが広がる中、銀テープが噴射され、場内にはハッピーな空気が広がった。

アンコールで4人が再びステージに登場すると、ステージの両際にファンからの寄せ書きが入ったフラッグが。驚くメンバーに、スタッフより、ファンがメンバーに内緒でツアーの全会場にて寄せ書きを集めていたことが明かされる。4人は感激した様子でその説明を聞き、内田は説明が終わったあとも言葉が詰まるほどに涙を流していた。

内田が今回のツアーについて「充実してた。仲間とか絆とかそういうものをビシバシ感じた」と振り返ったのち、バンドは彼のその思いを形にしたという新曲（タイトル未定）を初披露。さらに「とおりゃんせ」「ファーストコール」とキラーチューンを連投してワンマンライブを締めくくった。4人が去ったあと、場内にBGMとして「Team B」が流れると、ファンはそこでもサークルを作って大盛り上がりしていた。

なおこの日のライブの模様が映像作品として2017年1月25日にリリースされることが決定。さらにバンドは「Rhythmic Toy World大感謝祭！」と銘打ったライブイベントを11月26日と12月3日に東京・渋谷CLUB CRAWLにて開催。加えて2017年3月より東名阪ツアーを開催する。