でんぱ組.inc“富士山”も祝福した初のワールドツアー凱旋公演

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でんぱ組.incが9月26日と27日に山梨・河口湖ステラシアターにてワールドツアーのファイナル公演となるワンマンライブ「でんぱ組.inc WORLD TOUR 2015 in FUJIYAMA」を開催した。この記事では27日公演の模様をレポートする。

「でんぱ組.inc WORLD TOUR 2015 in FUJIYAMA」2日目の様子。

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6月より行われたこのワールドツアーで、彼女たちは海外6カ国にて公演を実施。凱旋公演となった今回の河口湖ライブには全国各地からファンが集結し、ワールドツアーの成功を祝した。

「でんぱ組.inc WORLD TOUR 2015 in FUJIYAMA」2日目の様子。

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ライブのオープニングでは和太鼓グループ・東京打撃団のメンバーがステージに登場し、勇壮に大太鼓を打ち鳴らす。会場を埋め尽くしたファンのかけ声や手拍子がそれに呼応する中、ステージ後方に設置された巨大な富士山のセットが2つに割れ、中からメンバー6人が登場した。

大歓声に迎えられた6人はアルバム「WWDD」のアートワークでもおなじみの、マンガ家・谷口菜津子によるイラストをあしらった衣装に身を包み1曲目「ちゅるりちゅるりら」を熱唱する。さらに「NEO JAPONISM」「VANDALISM」とアッパーチューンを連発し、オーディエンスのテンションを急上昇させていった。その後の「ブランニューワールド」では最初の3曲からムードを一転させ、各メンバーをモノクロで映し出す映像をバックにまっすぐな歌声を届けた。

最初の自己紹介では最上もがが「ライブ1本1本はそのときしかないので、この瞬間を皆さんに楽しんでほしい」と語るなど、この凱旋公演に賭けた意気込みをそれぞれが明かす。自己紹介が終わると、「“祭魂”を注入するぞ!」とそれぞれが叫び、メンバー同士がお互いの背中に大きな「祭」の文字を貼り付けた。その演出にふさわしく「アキハバライフ」、さらにライブではひさびさに披露された「わっほい?お祭り.inc」や「なんてったってシャングリラ」と、強力なナンバーを続々とパフォーマンス。「イツカ、ハルカカナタ」では可憐なボーカルを響かせ、直後に「でんぱーりーナイト」のダンサブルなリズムで盛り上げるなど、幅広い選曲で会場の熱気を高めた。

世界地図が描かれたステージの上で歌うでんぱ組.inc。

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続くMCではワールドツアーの凱旋公演にちなみ「ほかに行きたいところは?」というトークを展開する。「ムーミンが大好きだからフィンランドに行きたい」と相沢梨紗が明かすが、虫歯になる人が少ないフィンランドには現在虫歯に悩まされている古川未鈴が行けないのでは、という話に。また、藤咲彩音は「北極に行きたい! ワカサギ釣りがしたいです」と語るも、ほかのメンバーたちから「ワカサギ釣りなら河口湖でもできるよ」と突っ込まれる始末。この様子に夢眠ねむは「ここでは世界っぽい話をしようって言ってたのに、全然そうならない(笑)」と苦笑いを浮かべていた。

「でんぱ組.inc WORLD TOUR 2015 in FUJIYAMA」2日目の様子。

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「W.W.D」が始まる前にメンバーたちは衣装の一番外側を剥がし、富士山をイメージさせる水色と白を基調にした清楚なドレス姿へチェンジ。夢眠の「ワールドツアーなんて大きいこと言ったけど、この先大丈夫かな……」というネガティブなセリフをきっかけにした「でんでんぱっしょん」、黄色のサイリウムが客席を埋め尽くした「檸檬色」と、後半戦もさまざまな楽曲が繰り広げられる。ステージ後方に大漁旗が上がり、メンバーとオーディエンスがタオルを振り回した「おつかれサマー!」では成瀬瑛美が歌詞を「河口湖行かなきゃ!」と変えて歌い盛り上げた。本編最後を飾った曲は「サクラあっぱれーしょん」。メンバーのメッセージが書かれたハート型のカードが客席に舞い落ちる中、6人は笑顔でラストナンバーを歌った。

アンコールの声がこだまする間に会場を覆っていた屋根が開き、河口湖畔の夜空がオーディエンスの頭上に広がる。ライブグッズのTシャツ姿でステージに戻ってきた6人は、まず9月16日にリリースしたばかりの最新シングル曲「あした地球がこなごなになっても」を披露。夜空の下でファンタスティックな空気を作り上げた。続く「ORANGE RIUM」ではオレンジのサイリウムの光に包まれながらステージ最前まで進み出て歌い、曲中には最上と藤咲が思わず涙するシーンもあった。

ナイアガラ花火でかたどられた富士山をバックに歌うでんぱ組.inc。

ナイアガラ花火でかたどられた富士山をバックに歌うでんぱ組.inc。[拡大]

最後のナンバーは「でんぱれーどJAPAN」。バンドメンバーや東京打撃団のメンバーもステージ前方に登場して盛り上げる中、ステージ後方の壁が開いて富士山型に組まれたナイアガラ花火が姿を現した。最後に登場した“富士山”に観客は大喜び。曲が終わると打ち上げ花火が何発も上がり、メンバーたちはステージ上に寝転んで笑顔で花火を見つめていた。

「でんぱ組.inc WORLD TOUR 2015 in FUJIYAMA」2日目の様子。

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古川は「夏の終わりにこんな特等席で花火を見れて、とてもいい思い出になりました」と感謝を述べる。最後に6人は客席の隅々まで目がけて大きく手を振り、6人で手をつないで「ありがとうございました!」と生声で挨拶した。挨拶が終わった瞬間、ステージ後方には再び多数の花火が打ち上がり、凱旋公演の大成功を祝した。

でんぱ組.incはこのあと10月9日に配信限定シングル「永久ゾンビーナ」をリリース。また、11月には今回のワールドツアーの模様を収めた写真集の発売も決定している。詳しくはオフィシャルサイトにて確認しよう。

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でんぱ組.inc WORLD TOUR 2015 in FUJIYAMA
2015年9月27日 河口湖ステラシアター セットリスト

01. ちゅるりちゅるりら
02. NEO JAPONISM
03. VANDALISM
04. ブランニューワールド
05. アキハバライフ
06. わっほい?お祭り.inc
07. なんてったってシャングリラ
08. バリ3共和国
09. イツカ、ハルカカナタ
10. でんぱーりーナイト
11. W.W.D
12. でんでんぱっしょん
13. 檸檬色
14. おつかれサマー!
15. Future Diver
16. FD2 ~レゾンデートル大冒険~
17. キラキラチューン
18. サクラあっぱれーしょん
<アンコール>
19. あした地球がこなごなになっても
20. ORANGE RIUM
21. でんぱれーどJAPAN

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原田専門家 @haradasenmonka

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