F.I.B、地元・京都で活動休止ライブ「すごくいい景色が見えてます」

F.I.Bがワンマンツアー「Fill in the blanks TOUR」の最終公演を3月1日に京都・KYOTO MUSEにて開催した。

この公演をもって活動休止することを発表していたF.I.B。彼らの地元である京都のKYOTO MUSEには全国のファンのみならず、仲間のバンドマンたちも集まり大勢の人が彼らの勇姿を見守った。

最初にステージに健太（Dr）、ホワイティ（B）、JJ（G）、Pelori（G）の4人が姿を現す。彼らはホワイティの「最高の1日にしよう！」という掛け声を合図にインストナンバー「Intro」でライブをスタートさせた。曲の終わりに中途（Vo）が登場し、会場内の照明が点灯。明るくなった場内でバンドは「Cast Off Tinsel Lie」「For All Time」「Fill In The Blanks」と高速チューンを次々と畳み掛け、ファンをヒートアップさせた。

9曲目「TAKE ACTION」まで一気に駆け抜けると中途は「今日はホンマ最高やねぇ！」と笑顔を見せる。続けて「F.I.Bのライブはこの5人で作るもんじゃなくて、フロアと一緒になっていつも作り上げてきた。最後のライブになっても変わらないから、ガッツのあるやつはどんどんステージに上がってこい。その代わりトロトロしてるやつは後ろから蹴飛ばすぞ！」とファンを焚きつけた。バンドはその後もアルペジオの旋律が印象的な「TANGLE」、ミディアムナンバー「Strings」、初期ナンバー「The things which I thought in yesterday」など新旧のナンバーを次々と投下。バンドの歴史を感じさせるようなセットリストにファンは熱狂し続ける。

終盤には中途が「すごくいい景色が見えてます。ツアーファイナルでいつもやっていたKYOTO MUSE。ここでソールドアウトしたライブの景色が見たかった。その夢が今日叶いました」と語る。さらに集まったファンを見渡し「ここにいるみんなそれぞれの人生のちょっとした時間に俺らの音楽やライブが横にあって、寄り添ってくれてる人たちが今日こんなに集まってくれてうれしいです」と感謝の気持ちを述べた。そして「バンドは、本気のそして最高にぜいたくな遊びや！」と叫び、「Promised Place」「KIZUNA」「Are you standing on?」「Story」というキラーチューンを連投。熱気に包まれたまま本編を終えた。

アンコールで再びステージに姿を現した5人。彼らは結成13年目を迎えたバンドの歴史を振り返り、「最初からPIZZA OF DEATH RECORDSからCDを出したいという目標があって、デモCDを送っていた日々があり。その後縁あって同レーベルからCDを出させてもらった。自分の目標が形になって、俺らは本当にラッキーなバンドだと思う。そして、こうしてみんなに支えてもらってライブができていて幸せです。感謝しかありません。ありがとう」と思いの丈を口にした。そして最後に「1回きりの人生、納得いく人生を送ってや」とメッセージを送り、「Trip」「To Hope」「Interrogative Everyday」をプレゼント。ダブルアンコールでは「So We Can Claim」を届け、活動休止前最後のライブを大団円のうちに締めくくった。