佐藤聡美、暮れの表参道で太巻き寿司にチョコクリームを塗りたくる

佐藤聡美がライブイベント「Merry しゅがり'mas？～クリスマしゅが今年もやって来る！～」を12月21日に東京・表参道GROUNDで開催した。

抽選で招待された300人であふれかえったこの日の表参道GROUNDにまず登場したのは、サポートバンド“しゅがぁず”の面々。トナカイに扮したエンドウ.（G / GEEKS）、同じくトナカイコスプレのカシムラトモヤ（B）、雪だるま姿の青木繁男（Key）、クリスマスツリー姿のICCHAN（Dr / ex. BACK-ON）がステージに現れ、大歓声が巻き起こる中、サンタルックで彼らを追いかけてきた佐藤は「『Merry しゅがり'mas？～クリスマしゅが今年もやって来る！～』始まるよ！」の声ととともに、パンキッシュにアレンジされた竹内まりや「すてきなホリデイ」、「サンタが街にやってくる」、松任谷由実「恋人がサンタクロース」という3曲のクリスマスメドレーを披露した。

直後しゅがぁずの面々が退場し、1人ステージに残った佐藤がオーディエンスの多くが着込んでいたイベントTシャツの背中に“クリスマスだけど ぼっちじゃない!!”とプリントされていることに「なんかごめんね」と笑っていると、ステージ上手にエンドウ.の姿が。マイクを手にした彼は「せっかくのクリスマスイベントだからゲームを行います」と高らかに宣言。5問出題される2択クイズに佐藤が正解するたびに彼女にはブッシュドノエルケーキの材料が、オーディエンスには佐藤セレクトのプレゼントが1つずつ贈られ、不正解なら佐藤にはおよそブッシュドノエルの材料とは思えない具材が渡され、オーディエンスがプレゼントをもらえるチャンスが1つ消滅する「第1回しゅがみ杯」をスタートさせた。

「エンドウ.のギターとカシムラのベースのどちらが高い？」との問いに「かっしー（カシムラ）はプロだからちゃんとしたものを買っているに違いない」とエンドウ.に失礼極まりないことを言い出し、「レーベル担当ディレクターの初恋の人の名前はどちらか？」という問いを「興味ないよ！」と一刀両断するなど、珍問の数々を前にした佐藤は5問中3問正解と意外な好成績をマーク。しかし不正解となった問題に懸かった材料が材料だっただけに、手にしたのはケーキの土台となるロールケーキ代わりの太巻き寿司、チョコレートクリーム、イチゴ、チョコレートプレート、ケーキの飾り代わりのブロッコリーとシメジというラインナップに。「ブロッコリーは昨日も食べたよ」とボヤきながら、太巻きにクリームを塗り、イチゴとプレートと野菜を添えた自称“ブッシュドノエル”を完成させた。

佐藤の提案で結局5つすべてのアイテムを贈ることになったプレゼントの抽選会が終わると会場は暗転。ステージ奧のスクリーンには佐藤のニックネーム、しゅがぁにちなんだ「S」「U」「G」「A」「R」の文字が映し出され、その映像に合わせて「S」「U」「G」「A」「R」とコールするオーバーチュアが流れ出し、ライブセットがスタートする。

ところが300人が映像に合わせてコールを送っていると、機材のトラブルによりオーバーチュアが中断してしまう。まさかの事態を受けた舞台袖の佐藤がオフマイクのまま「もう1回！」と煽ると、オーディエンスは「S」「U」「G」「A」「R」コールを続行。オーバーチュアが復活し、しゅがぁずとともにステージに舞い戻った彼女は「ごめん！ 盛り上がっていこう！」と大きな袋いっぱいのキャンディをフロアにバラまきながら、ブラスパンクチューン「sweet! sweet!! sweet!!!」をドロップした。

続けて最新シングル曲「Le jour」をプレイすると、佐藤としゅがぁずは新曲を2連投する。この日が初パフォーマンスとなる「Le jour」のカップリング曲であり、青木作編曲の「アキノソラ」ではフロアとともにタオルを振り回し、2月4日に配信シングル「stella message」をリリースすることをアナウンスするや惜しげもなく同曲も初披露。Aメロ、Bメロ、サビと展開するたび、まったく違うリズムと表情を見せるポップながらもストレンジな楽曲にとまどい「ちょっと待った！ ちょっと待った！」と一旦演奏を中断する場面も見られたが、彼女の「みんな優しいから今の出来事は記憶からキレイに消去してくれるはず」という言葉に300人は大爆笑と大歓声。これに気を取り直した佐藤はフロアいっぱいに歌声を響かせ無事「stella message」を初お披露目を済ませると「慌てんぼうのサンタクロースでした！」と満面の笑顔でステージをあとにした。

そしてステージ上のスクリーンを通じて4月5日に東京・赤坂BLITZでワンマンライブが行われることがアナウンスされたのち、彼女は再びステージに。「BLITZでこんなグダグダならボコボコにされますよ」とアットホームな雰囲気のクリスマスイベントを開けたことを喜ぶと、300人と記念撮影。「来年は今年以上にすごいことになるらしいので、乞うご期待」「よいお年を！」と、今年最後のステージイベントを締めくくった。