音楽ナタリー

ももクロ、夢の国立で初ライブ「ここがパワースポット」

1993

ももいろクローバーZが昨日3月15日、東京・国立競技場で単独ライブ「ももクロ春の一大事2014 国立競技場大会~NEVER ENDING ADVENTURE 夢の向こうへ~」初日公演を行った。

昨年12月23日に埼玉・西武ドームで開催された「White Hot Blizzard MOMOIRO CHRISTMAS 2013 美しき極寒の世界」でサプライズ発表された際にはメンバーが涙を流して喜んだ、5人にとって念願の国立競技場ライブ。会場には5万5000人ものモノノフが集結し、ももクロの国立競技場ライブ実現を祝った。

オープニング映像に続いて聖火台付近に登場した5人は、モノノフが掲げるサイリウムを使って“聖火リレー”の振りをしながら手にしたトーチに火を移し、そこから5人一緒に聖火台に点火。すると会場内に大砲の音が爆音で鳴り響き、「overture ~ももいろクローバーZ参上!!~」でライブの開始が告げられる。そして聖火台のすぐ下からジェットコースターに乗ったももクロが登場し、そのまま急降下。サブステージに降りた5人はライブの1曲目「ももいろパンチ」を歌い始めた。

ももクロはライブ前半、これまでに発表したシングル表題曲をリリース順にパフォーマンスする。曲間のMCでは5人がこの日のライブに対する思いを口にし、高城れには「オリンピックに負けないくらい、歴史に残るライブをしたい」と宣言。1月中旬に足を負傷した佐々木彩夏は、この日が完全復帰ということで「足、治りました! 今まで踊れなかったぶん、全力ではっちゃけたいと思います」とモノノフに語りかけた。また玉井詩織は「国立、盛り上がってんのか! 声は出せるのか! 今日は聖火台で燃える炎のように、熱い熱いライブにしましょう」と話し、この日19歳の誕生日を迎えた有安杏果は会場一面が緑のサイリウムで埋め尽くされた景色を見渡してから、笑顔で「19歳になりました! 今日は精一杯楽しいライブにします!」とコメント。最後に百田夏菜子が「いいかお前ら、私たち5人で全員幸せにしてやるよ!」と、嵐のライブDVDを観て一度試してみたかったセリフを叫んで、会場を沸かせた。

「GOUNN」までのシングル曲が披露されると、スクリーンにて5月8日にリリースされるニューシングルのタイトルが「泣いてもいいんだよ」、作詞・作曲を手掛けたのが中島みゆきであることが発表され、モノノフを大いに驚かせた。そして新衣装を身にまとった5人がステージに現れ、新曲「泣いてもいいんだよ」を初披露。新曲を歌い終えると百田は「私たちの普段のイメージとはまた違った感じの曲になってます」、高城は「あの(中島みゆきがTOKIOに提供した)『宙船』に続く名曲」とそれぞれ感想を口にした。

またライブ中盤では佐々木の「今日は何の日だっけ?」という振りから、有安の誕生祝いをサプライズで実施。国立競技場が再び緑のサイリウム一色に染まると、「ダウンタウンももクロバンド」の演奏に合わせて「Happy Birthday To You」をメンバー、モノノフが一緒に合唱する。するとケーキをリヤカーに載せた、天使のコスプレをした川上アキラマネージャーがステージから登場。有安がリヤカーに載った作り物のケーキのロウソクを吹き消そうとすると、ケーキの中から同じく天使のコスプレをした古屋智美マネージャーが飛び出し、有安はビックリしてしりもちを付いてしまった。「国立のど真ん中で何してるんですか!」とほかのメンバーから突っ込まれるマネージャー2人はその後もマイペースぶりを見せ、最後に有安が「この状況にビックリしてます(笑)。でも本当にありがとうございます。私が今まで生きてきた中で一番豪華な誕生日になったんじゃないかな。お母さん、幸せです!」と客席に向けて挨拶した。

アンコールでは佐々木が聖火の話題をし始めたときに、聖火台にももクロのライブではおなじみの松崎しげるの姿が。聖火をバックに「愛のメモリー」を歌い始めたしげるだが、ここで7月26、27日に神奈川・日産スタジアムでのワンマンライブ開催が告げられ、会場を騒然とさせる。しげるは「夢の続きはまだ続くぜ。夢のまた夢だよ」と語り、ももクロの5人や会場のモノノフを喜ばせた。そのあとには5月8日発売のシングル「泣いてもいいんだよ」のカップリング曲「堂々平和宣言」も初パフォーマンスされ、3時間半にわたる“夢の舞台”での初ライブは大成功のうちに幕を閉じた。

念願の国立競技場ライブを実現させたももクロは、ライブを終えた感想を1人ひとり口にする。高城は「終わっても夢のようで、本当に信じられない。ここにいる皆さんそれぞれ夢があって、夢に大きい小さいは関係ない。これからもそんな夢を皆さんと追い続けられたらいいな」、佐々木は「夢が叶う瞬間ってなんて表現していいかわかんなくて。すごくうれしいし幸せだけど、ちょっと寂しい感じもある。でも、また新たな目標に向かってがんばろうと、今は幸せな気持ちでいっぱいです」、玉井は「国立競技場を夢見てきて、こうやって立つことができてすごく幸せだし、たくさんの皆さんに支えられてるんだなってことが改めて感じることができた。モノノフさんとももクロの関係ってすごく素敵だなって思います」、有安は「みんなで目指した夢のステージに今立っているらしいよ、って感じ(笑)。本当に自分が夢の中にいるような……これからも皆さんと一緒にたくさん夢を叶えていきたいと思うので、ついてきてください」とコメント。

そして百田が「ももクロって普段は過去とか未来とか全然気にしてなくて、今をガムシャラに生きていて、皆さんもいつの間にかそれに巻き込まれてる(笑)。今までは何が起きても考える暇さえなかったんですけど、それによって私たちは常に次へ次へと進んでいて、今日が終わってもすぐまた明日があって、明日が終わったらまた変化があるんだろうなっていう毎日。今を楽しめてることがすごく幸せだと思う。こういうステージに立たせていただくと、本当に今は今しかないんだなって」と、しみじみ語る。続けて「たくさんの方に囲まれるライブはすごく気持ちがいいです。1本のサイリウムも皆さんが掲げるとこんなにも明るくなるこの会場は、やっぱりパワースポットなのかなと思います」とファンに向けて気持ちを伝えるものの、「これからもそんな皆さんと一緒に……どこかに行けたらいいなと思います(笑)」と言うとメンバーやモノノフが爆笑。最後に「いやあ……この空間が好きだなってことですよ!」と締めくくって、ステージをあとにした。ももクロは本日16日も同会場でライブを開催する。

なおナタリーではライブ終演後、怪我から完全復帰した佐々木とこの日誕生日を迎えた有安に、初日の感想と2日目への意気込みを聞いた。

佐々木彩夏コメント

楽しかったです! 最初、聖火台のところに出たときは、嵐さんのDVDで観てた景色だったから「ああ、やばい……これが国立だ」って思ったけど、よく観たらみんなモノノフさんだし、みんな笑顔で待っててくれて。聖火台の点火を終えてジェットコースター乗ったときに、自分に気合いを入れ直して出ていったんですけど、本当に楽しかった。緊張はそんなにしなかったというか、「いつも通りにやってやろう」って思うんですよね。もちろん不安もあるけど「絶対成功させるんだ」っていう気持ちのほうが大きいからあんまり緊張しなかったかもしれません。

足の怪我が治ってひさしぶりにみんなの前で踊ったら、「やっぱ最高! ダンス大好きだわ、私」って思った(笑)。踊れないときはイベントも多くて、万全の状態でステージに立てなくて全部出し切れないのが嫌だったけど、今まで踊れなかったぶん今日は目一杯踊りました。みんなの前で踊っていつものフォーメーションでメンバーと目が合ったりするのがすごくうれしかったです。

今日は最初「ももいろパンチ」の衣装を着たりして過去のこととかも思い出したし、自分の中で過去に浸っちゃう部分も多かった。明日もそういうことはもちろんありますが、これからの、もっと未来が見えるライブにしたいなっていう思いがあります。「終わりじゃないんだよ」って。日産のライブも決まったし、ここが最終地点ではなく、まだまだももクロには伸びしろがあるんだよっていうことを皆さんに証明できるライブにしたいなと思います!

有安杏果コメント

本当にすごい日でした。自分の誕生日だとかそういうことは関係なく、国立はみんなで夢見てたステージで。「私たち、本当に国立競技場に来たんだ」って会場に入るときに思いました。今日は泣かない予定だったんですけど、お客さんを観たら泣いちゃいましたね。あの景色は本当にすごかった! あの景色を観て「うわ、国立だ! 国立なんだ。私、今日国立にいるんだ」ってすごい思いました。いつものライブと同じようにファンの人たちに手を振っていても、聖火台の火を見ると「うわー、国立なんだ」って思う瞬間がたくさんありました。

誕生日もお祝いしてもらえて、一生分の幸せが今日に集まっちゃったぐらい、今はもう本当に幸せすぎて怖いです(笑)。コーラスの人が歌ってくれたり、会場全体のペンライトの光が緑になったりとか、ほんとすごかった! この小さな体じゃ受け止めきれないぐらい、すごくうれしかったです。3日ぐらい経ったらちゃんとした言葉にできそうです(笑)。こんなにたくさんの人におめでとうって言ってもらえることないし、たぶん100年生きても今日が一番豪華な誕生日だと思います。

あと新曲については、初めて新曲を披露するときはだいたい一発目だからカッコよくやらなきゃって思って必死にやるんですけど、今日は胸を張って新曲発表できました。

ライブが終わるときに、いつも本当に「終わってほしくないな、寂しいな」って思うんです。「ここにいるファンの人とまたどこかで絶対会いたいな」っていつも思うから。今日初めて会った人もいっぱいいると思うけど、絶対また会いたいなって。そのためにはこれからも私たちはすごくがんばらないと絶対会えないと思うんです。ありがたいことに大きいライブ会場でのライブが待ってるから、明日のライブは日産のライブを観に来たいって、絶対また会いに来たいって思ってもらえるようなライブにしたいなって思います。

音楽ナタリーをフォロー

  • スタッフ募集のお知らせ
  • スタッフ募>集のお知らせ