スカパラ×KEMURI、尊敬し合う2組の福岡スカジャンボリー

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10月26日、福岡・DRUM LOGOSにて東京スカパラダイスオーケストラが主催イベント「“トーキョースカジャンボリー番外編” 東京スカパラダイスオーケストラ presents トーキョースカミーティングat福岡」を開催し、スペシャルゲストのKEMURIと競演した。

東京スカパラダイスオーケストラとKEMURIのコラボパフォーマンスの様子。

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フロアにはダイバーも続出した。

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イベントの始まりは、スカパラメンバーを代表して川上つよし(B)の「スカ好きの、スカ人のための、スカライブを、ここ福岡LOGOSにて開催することを宣言します」という宣誓。オーディエンスから割れんばかりの拍手と歓声が沸き起こる中、川上が「スカ精神に賛同してくれた最高のスカパンクバンドを紹介しましょう! KEMURI!!」と叫んでKEMURIのライブが幕を開けた。

KEMURIはちょうど1カ月前に同所で自身のツアーファイナルを行ったばかりで、勢いそのままに「Go! Under the Sunshine」「Here Rise the Sun Again」とライブ序盤から激しい楽曲を畳みかける。「Mr. Smiling」では早くもスカパラから沖祐市(Key)と加藤隆志(G)を呼び込んでコラボレーションを披露。KEMURIの伊藤ふみお(Vo)は「すごいよ! いつもずっと一緒にやりたくなっちゃうね。せめて福岡でやるときは一緒にね」と興奮気味にオーディエンスに語りかけた。

その後GAMO(Tenor sax)とKEMURIのコバヤシケン(Tenor sax)をフィーチャーした「Slow Lights」がフロアをアダルトな雰囲気に染める。さらに伊藤が「GAMOさん1曲だけっていうのはもったいないので」とNARGO(Tp)、北原雅彦(Tb)、谷中敦(Baritone sax)も含めスカパラホーンズを呼び込み、「ポジティヴ、メンタル、アティチュードゥ」というオーディエンスの合いの手が印象的な「PMA」を演奏した。

伊藤は、1995年にKEMURIを結成したときからスカパラの存在は大きく、負けられない存在だったと告白。「再結成するにあたってもスカパラはすごく大きな存在でした。尊敬の念を込めて最後にバンドを代表してお礼を言いたいと思います。ありがとうございました」と男気あふれる彼の言葉に、場内が大きな感動に包まれる。続いて「別にさ、スカじゃなくてもいいんだけど、でもさ、スカじゃなきゃ嫌なんだよね。そういう自分たちのルールは破らないでこれからも進んでいきたいと思います。誰も見てなくても自分が見てる。そういう気持ちで作った曲を1曲やって終わりたいと思います」と話し、KEMURIは最後のナンバー「Rules」を送った。

KEMURIの余韻に浸る間もなく、スカパラのライブへ突入。スカパラのオープニングナンバーは映画「ミッション:インポッシブル」のテーマ曲をスカパラ流にアレンジした「Mission Impossible Theme」だ。彼らはKEMURIの白熱したパフォーマンスに負けじと、冒頭からエンジン全開でフロアの熱度を上げていく。「ルパン三世'78」では大森はじめ(Per)がフロアのオーディエンス目がけてステージからダイブし、場内の熱狂ぶりに拍車がかかる。

谷中は、最初のMCで「本当に今日KEMURIと一緒にやることでドキドキしてるし、ドキドキできるから続けられるのかなって思うし。ドキドキをぶつけていくんで返してきて! 闘うように楽しんでくれよ!」と観客を煽った。さらに茂木欣一(Dr)も「KEMURIが最高の演奏をするからすごく煽られるし、上からステージを観てたとき、ふみおさんの笑顔にとろけてしまいそうになる。でも最高の仲間は最高のライバル。負けてられないね、今夜は。思いっ切り燃え尽きようぜ!」と、KEMURIとの相乗効果を楽しんでいるようだった。

中盤では「先ほどKEMURIに呼ばれたので、こっちも呼び返そうかな」と、伊藤とKEMURIホーンズをステージに迎え入れ総勢13名に。スカパラは、伊藤がゲストボーカルとして参加した「Pride of Lions」や「One Step Beyond」でさらなる盛り上がりを作ったのち、「White Light」で本編を締めくくった。

アンコールは、スカパラとKEMURIの競演。まずはスカパラの楽曲「SKA ME CRAZY」をコラボレーションした。谷中は「今日もずっと聴いていたんだけど、どの曲で始まってもどの曲で終わってもいいぐらい1曲1曲が宝石みたいな曲ばかりで、本当にすごいと思った。そして、そこに向かっていくKEMURIのメンバーもすごい集中力だと思った」とKEMURIに対して最大級の賛辞を送る。それを受けた伊藤は「せっかくなのでKEMURIの曲をやらせてください。夢のような話ですが夢じゃありません。どうぞ楽しんで帰ってください」と、次の曲「New Generation」につなげた。

ラストを飾ったのはスカパラの「All Good Ska is One」。16名のプレイヤーが熱演を続ける中、オーディエンスが全員肩を組んで左右に揺れるという恒例の景色が広がった。

なおスカパラは、2014年8月に3年ぶりとなる主催フェスティバル「トーキョースカジャンボリー」を山梨・山中湖交流プラザきららで開催することも発表した。スカパラのほかにも多数のアーティストが出演するので、ファンは続報を楽しみにしておこう。

東京スカパラダイスオーケストラ presents 第4回トーキョースカジャンボリー

2014年8月9日(土)山梨県 山中湖交流プラザきらら
<出演者>
東京スカパラダイスオーケストラ / and more

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谷中敦bot @yanaka1225_bot

ドキドキできるから続けられるのかなって思うし【音楽ナタリー(2013)/https://t.co/48UCqMmv0z】

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