「1000年ぐらい続けたい」くるり音博、今年も大成功

2013年9月24日 21:22 507 1 音楽ナタリー編集部

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くるりが主催する野外ライブイベント「京都音楽博覧会2013 IN 梅小路公園」が9月22日に京都・京都梅小路公園芝生広場にて行われた。

くるり（撮影：久保憲司）

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RIP SLYME（撮影：久保憲司）

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奥田民生（撮影：久保憲司）

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Villagers（撮影：久保憲司）

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細野晴臣（撮影：久保憲司）

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サンフジンズ（撮影：久保憲司）

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マイア・ヒラサワ（撮影：久保憲司）

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9月中旬とは思えない暑さに見舞われたこの日。開会宣言で着物に身を包んで現れた岸田繁（Vo, G）、佐藤征史（B, Vo）、ファンファン（Tp, Key, Vo）は、熱中症やゲリラ豪雨への注意を呼びかけ、「遠方から来ている人も思うんですけど、この連休は京都を元気にして帰ってください」と語った。そして「僕の大好きな歌手がスウェーデンのストックホルムからやってきてくれました」という岸田繁の紹介でトップバッターのマイア・ヒラサワが登場し、朗らかな歌声で会場を魅了した。

奥田民生、岸田繁、伊藤大地（SAKEROCK）によるサンフジンズは、白衣をまとってステージへ。岸田繁がボーカルをとる「パン屋さん」、奥田民生がアコギを弾きながら歌う「右から左」、「サンフジンズは医者じゃないんだ」といった脱力気味の歌詞が印象的な「サンフジンズのテーマ」などのオリジナル曲で独特の魅力を放っていた。

「音博」の常連となりつつある細野晴臣は、高田漣（G, Pedal Steel）、伊藤大地、徳武弘文（G）を従えてパフォーマンス。YMO「Gradated Grey」のセルフカバーでは、佐藤征史を迎えてセッションを繰り広げた。アイルランド出身のVillagersは、ニューアルバム「アウェイランド」からの楽曲を中心に届け、京都に異国の風を吹き込んでいく。また「We are Villagers. オコシヤス！」というチャーミングなMCでもオーディエンスを惹き付けていた。

奥田民生は「荒野を行く」「それはなにかとたずねたら」といったブルージーな曲から、野外に似合う「風は西から」「さすらい」などを熱演し、サンフジンズとは異なる魅力を放っていた。またRIP SLYMEは「FUNKASTIC」からライブをスタートさせ、「京都音博初出演なんですが初めて観る方、楽しみ方は『自由に踊れ』ってことです。知らない曲でも知ったフリしとけってことです！」と煽り目の前のオーディエンスを踊らせる。ラストの「JOINT」では盛大なタオル回しが繰り広げられ、ハッピーな空気が会場に作り出された。

ジャケットに蝶ネクタイというファッションで登場したくるりは、BOBO（Dr）、高田漣、権藤知彦（Euphonium）、鈴木正人（Key）という強力な布陣を従え「グッドモーニング」「ばらの花」「Remember me」といったナンバーをプレイ。岸田繁は「毎回、くるりのライブの記憶はないんです。でも今年はやってて一番楽しくて、あと少しですけど最後まで楽しんで帰ってください」「個人的には1000年ぐらい続けたい」と充実した表情を浮かべた。今年の音博を締めくくった1曲は「宿はなし」。1万3000人の拍手が起こる中で、7回目の「京都音楽博覧会」は終幕した。