舞台「チ。」開幕、窪田正孝「人間の生き様を身体表現でダイレクトに伝えたい」

6

879

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 209 663
  • 7 シェア

舞台「チ。ー地球の運動についてー」が昨日10月8日に東京・新国立劇場 中劇場にて開幕した。

舞台「チ。ー地球の運動についてー」より。(撮影:田中亜紀)

舞台「チ。ー地球の運動についてー」より。(撮影:田中亜紀)

大きなサイズで見る(全30件)

舞台「チ。ー地球の運動についてー」より。(撮影:田中亜紀)

舞台「チ。ー地球の運動についてー」より。(撮影:田中亜紀) [拡大]

魚豊のマンガ「チ。―地球の運動について―」(小学館)は、地球の真理を知ることに魅せられ、命をかける人間たちを描く物語。その舞台化となる本作では、脚本を長塚圭史、演出をアブシャロム・ポラック、音楽を阿部海太郎、振付をエラ・ホチルドが手がける。

舞台「チ。ー地球の運動についてー」より。(撮影:田中亜紀)

舞台「チ。ー地球の運動についてー」より。(撮影:田中亜紀) [拡大]

開幕に際し、オクジー役の窪田正孝は「約二ヶ月の稽古で、みんなで創造したアイデアが詰まった『チ。』が完成しました。絶対的存在である宇宙の真理と感動に揺さぶられる人間の生き様を、全員の身体表現で極限までダイレクトに伝えられたらと思います」とコメント。

舞台「チ。ー地球の運動についてー」より。(撮影:田中亜紀)

舞台「チ。ー地球の運動についてー」より。(撮影:田中亜紀) [拡大]

ヨレンタ役の三浦透子は「約2ヶ月間の稽古、その時間を信じて。仲間を信じて。全力で臨みます。劇場でお待ちしております!」、グラス役などを演じる大貫勇輔は「素晴らしいキャスト、スタッフで熱いクリエイティブな稽古場時間を共に過ごし、美しいものができあがったと思っています。僕の大好きな原作「チ。」の感動を、この舞台でも皆様に何かしら心に響くものがあったら嬉しく思います。お客様が入って初めて完成するのだと思っています。皆様の呼吸なども感じながら、劇場で共に舞台版『チ。』を完成させましょう」と、それぞれ観客に呼びかけた。

舞台「チ。ー地球の運動についてー」より。(撮影:田中亜紀)

舞台「チ。ー地球の運動についてー」より。(撮影:田中亜紀) [拡大]

ドゥラカ役などを演じる吉柳咲良は「あっという間に、皆さまへお届けする日を迎えることとなり、胸が高鳴ると同時に緊張感でいっぱいです。この作品を通じて、未来へ託されていく思いの強さを強く感じています。生身の人間が演じるからこそ立ち上がる『チ。』の世界を、どうぞ存分に楽しんでいただければ幸いです」、アントニ役などを務める吹越満は「開幕直前のコメントを下さい、と言われていましたがそれどころではありません。舞台に衣装に小道具に暗転に台詞に慣れなきゃいけいけないのに時間が足りない。喫煙所までなんであんなに遠いんだこの劇場。時間が足りないのに。ご飯食べないと痩せちゃうし、時間が足りないのに。実際に今は、6日の20:34。本番さながらの通し稽古の真っ最中なんですから。時間が足りないのに。コメントなんて書いている暇があるわけないでしょ!というコメントを書いてみました」と思いを述べる。

舞台「チ。ー地球の運動についてー」より。(撮影:田中亜紀)

舞台「チ。ー地球の運動についてー」より。(撮影:田中亜紀) [拡大]

バデーニ役などを演じる成河は「大変な創作ですが、支え合える仲間に恵まれ、ひたすら濃い時間を過ごしています。激しい理念や理想は時に対立を産みますが、片方の正義に偏ることなく、対話やユーモアを通して共生を諦めない、それが演劇の理想とする在り方だと思います。その激しさを地で行くこのカンパニーは、『チ。』の世界を体現するにうってつけなのだと、そう自分に言い聞かせる毎日です。この激しさが、もどかしさが、刹那の歓びが、孤独が、ぶつかって弾けて、目に見えない光となって皆さまの心に届く、その瞬間に賭けたいと思います」と意気込み、ノヴァク役の森山未來は「どんな舞台も、お客様の目に触れてから変化し、成長していくものだと思います。これまでのアブシャロムの作品と同じように、初日は“完成形”というよりも、お客様の反応を受けながら、一緒に気づき、ブラッシュアップしていく過程なのかなと感じています。お客様と共に、この作品を育てていけたらと思います」と語った。

上演時間は休憩を含む約3時間5分、東京公演は10月26日まで。本公演は11月8・9日に愛知・御園座、15・16日に広島・呉信用金庫ホール、21日から23日まで大阪・梅田芸術劇場 メインホール、29・30日に福岡・J:COM北九州芸術劇場 大ホールで行われる。

この記事の画像・動画(全30件)

舞台「チ。ー地球の運動についてー」

開催日程・会場

2025年10月8日(水)〜26日(日)
東京都 新国立劇場 中劇場

2025年11月8日(土)・9日(日)
愛知県 御園座

2025年11月15日(土)・16日(日)
広島県 呉信用金庫ホール

2025年11月21日(金)〜23日(日・祝)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール

2025年11月29日(土)・30日(日)
福岡県 J:COM北九州芸術劇場 大ホール

スタッフ

原作:魚豊「チ。-地球の運動についてー」(小学館「ビッグスピリッツコミックス」)
脚本:長塚圭史
演出:アブシャロム・ポラック
音楽:阿部海太郎
振付:エラ・ホチルド

出演

窪田正孝 / 三浦透子 / 大貫勇輔 / 吉柳咲良 / 小野桜介(Wキャスト) / 駒井末宙(Wキャスト) / 吹越満 / 成河 / 森山未來

ダンサー

皆川まゆむ / 川合ロン / 加賀谷一肇 / 笹本龍史 / Rion Watry / 半山ゆきの

演奏

MUSIC for ISOLATION

※東京公演はU-25チケット、Yシートあり。福岡公演はU-25チケットあり。

公演・舞台情報

読者の反応

  • 6

駒井蓮 𝑹𝒆𝒏 𝑲𝒐𝒎𝒂𝒊 고마이 렌🧸 @renkomai_1202

地、血、知、治。人間の凡ゆる「チ」と、必然的に「感動」を求める生きものとしての様、そしてその尊さを、めぐるめぐる身体、装置、音楽、光で表現する物凄い舞台です…。
本当に驚きました…。
#舞台チ球の運動について https://t.co/uT9mkynlaZ

コメントを読む(6件)

関連記事

窪田正孝のほかの記事

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャのステージナタリー編集部が作成・配信しています。 舞台「チ。ー地球の運動についてー」 / 窪田正孝 / 魚豊 / 長塚圭史 / 阿部海太郎 / 三浦透子 / 大貫勇輔 / 吹越満 / 成河 / 森山未來 の最新情報はリンク先をご覧ください。

ステージナタリーでは演劇・ダンス・ミュージカルなどの舞台芸術のニュースを毎日配信!上演情報や公演レポート、記者会見など舞台に関する幅広い情報をお届けします