これは、サミュエル・ベケットの代表作の1つ「ゴドーを待ちながら」と、それをベースに2013年にデイブ・ハンソンが作劇を手がけた「ゴドーを待ちながらを待ちながら」を、文学座・
上演に向けて西本は「今何かを『待つ』時には、ついついスマホに手が伸びる。コスパ、タイパが重視される時代の中で、ただ『待つ』ことには耐えられない、1分1秒でも有効に使いたい。その一方で、自分たちが死亡率100%の存在であることを思い出せば、最も合理的なのはさっさと死ぬことという結論に行き着いてしまう、その滑稽さ。(そういえば劇中には『墓穴にまたがってこどもを生む』という一節も出てくる)ベケットはその滑稽さを暴きたて、この世界をそのようなつくりにしている『何か』に、かなり手の込んだやり方で逆襲しているのではないか。そんな『何か』なんて存在しないかも知れない、ということを自覚しながら。そんなベケットへの、一つのアンサーのように書かれた『ゴドーを待ちながらを待ちながら』こちらは『ゴドー~』上演中の楽屋を舞台にしつつ、演劇の虚と実を軽やかに捻り合わせながら、今私たちが『ゴドー』とどう付き合うかの道標となってくれる作品。この両作品はそれぞれが互いの反射によってより豊かになる、二作品を同時に立ち上げることの醍醐味を日々実感しています」とコメントした。
公演は来年1月30日から2月15日まで東京・赤坂RED/THEATER、21・22日に大阪・茨木市クリエイトセンターで行われる。チケットの一般前売りは12月中旬にスタートする。
「ゴドーを待ちながら」「ゴドーを待ちながらを待ちながら」
開催日程・会場
2026年1月30日(金)〜2月15日(日)
東京都 赤坂RED/THEATER
2026年2月21日(土)・22日(日)
大阪府 茨木市クリエイトセンター
スタッフ
「ゴドーを待ちながら」
「ゴドーを待ちながらを待ちながら」
作:デイブ・ハンソン
翻訳:
演出:西本由香
出演
「ゴドーを待ちながら」
エストラゴン:
ウラディミール:
ラッキー:
ポゾー:
少年:上野黎也
「ゴドーを待ちながらを待ちながら」
※学生割引、65歳以上割引あり。
朝海ひかる公式FC with K @asamihikaru_fc
2つの「ゴドー」を上演、演出の西本由香「この両作品は互いの反射でより豊かになる」(コメントあり) https://t.co/D3IBUspMKh