MOJOプロジェクトは、日本発のオリジナルミュージカルを世界へ発信するため、ワタナベエンターテインメントと
今回解禁されたのは、個性豊かな妖怪たちを演じるキャスト。座敷童子役を本作がミュージカル初出演の
併せて、末満、森、深澤、小池、屋比久のコメントが到着した。末満は「素晴らしいキャストやスタッフと共に、『どろんぱ』なる妖怪絵巻が蠢きはじめています。どうぞご期待ください」と呼びかけた。
爽子(屋比久)という女性に憑りつく煙の妖怪・烟々羅(小池)は、人間の姿に化けて、爽子に“自分の夫・遠野薫”だと思い込ませる。2人は行方知れずの娘を捜すため、神隠しの伝承が残るとされる森に迷い込むが、実はその森は現世から追いやられた妖怪たちの吹き溜まりの森だった。そこではまもなく、妖怪たちが再び現世に現れるための年に一度の祈願祭、“どろんぱ”が開催されようとしていて……。
公演は来年3月に東京、4月に大阪で行われる。日程詳細は続報を待とう。
末満健一コメント
歌や踊りなどの表現は人類が言葉を獲得する以前の古代からあったとされています。近代的なミュージカルの原点は1927年にブロードウェイで上演された「Show Boat」とする説があります。日本においてブロードウェイ産ミュージカルが初めて上演されたのは1963年の「マイ・フェア・レディ」。そして今日に至るまで、日本中のあらゆる劇場でミュージカルが上演され続けています(戦時下やコロナ禍を除けばですが)。海外からの輸入ミュージカルだけではなく、日本オリジナルのミュージカルを製作するという機運も高まっているのを感じます。MOJO(Musicals of Japan Origin)プロジェクトもそのひとつです。第1弾である「イザボー」の上演後、この日本という国にいながら次にどんなミュージカルを創ればいいのか? さまざまな人たちと意見交換をしながら、思案し続けました。そしてたどり着いたのが、原作なし、史実ベースでもなし、日本固有の題材で、日本人クリエイターで、「0」から「1」を立ち上げるミュージカル製作に取り組むという試みです。日本の神道に基づくアニミズムや民間伝承から生まれ出た「妖怪」という題材を胸躍るミュージカル・エンタテインメントとしてお届けしたい。そんな想いから「どろんぱ」は出発しました。素晴らしいキャストやスタッフと共に、「どろんぱ」なる妖怪絵巻が蠢きはじめています。どうぞご期待ください。
森雪之丞コメント
「世界にも通用する日本発のオリジナル・ミュージカルを!」という渡辺ミキさんの心意気に打たれ、参加させていただくことになりました。
僕自身オリジナル作品を5本立ち上げてきましたが、楽曲の打ち合わせに毎回プロデューサー自らが立ち会うという熱い創作現場は、なかなかあるもんじゃありません。
末満さんが操る日本古来の妖怪たちが、自分のキャラソンを歌いながら、森に迷い込んだ人間との不思議な物語を進めていく。妖怪たちに暴かれた人間の哀しみと愛おしさを映しながら、深澤さん、和田さんのメロディーにのせて、僕の言葉の旅も続きます。
深澤恵梨香コメント
古くから伝わり、人々の想いが多種多様な姿を持った「妖怪」。私たちにとって身近な存在でありながらも実際に存在はしない「妖怪」に音楽を書くだなんて!
台本を初めて拝読したときの興奮、衝撃は忘れられません。
末満さんが長年したためてきたこの作品を音楽で彩ることができることをとても光栄に感じましたし、そして森雪之丞さんとのコラボレーション! ひとつひとつの言葉から想いが紡ぎ出され、メロディーと重なり、楽曲に命が吹き込まれていく瞬間はいつも、この作品を早く皆さまに観ていただきたい気持ちでいっぱいになります。
「妖怪」という日本独自の文化を、オリジナルミュージカルとしてお届けできることは、誇らしくもあり、もちろん、責任も感じます。身の回りで起きる不可思議な出来事、不安、恐怖、などの気持ちから生まれ、今も生き続ける「妖怪」の想い、「どろんぱ」の世界を存分に味わっていただけます。ぜひ劇場でお楽しみください!
和田唱コメント
今回、この作品の重要な位置を担うという2曲の作曲依頼をいただきました。はじめは他の曲との馴染み方を心配しましたが、今作の全体の作曲を手がけるのが、僕が作曲を担当したミュージカル「のだめカンタービレ」でオーケストレーションを務めてくださった深澤恵梨香さんということで、安心感もあり、引き受けさせていただく運びとなりました。
そして作・演出の末満健一さんとお会いし、物語に込められた真意を伺うと、とても共感するものがありました。日本人の誰もがかつては持っていた、見えない存在を信じ、敬う心。それが現代では……。
そんなところをベースにファンタジーを織り交ぜて展開されるストーリーは、日本発のミュージカルとして非常に相応しい内容だと感じました。
2曲とはいえ、自分にとって2度目となるミュージカルの大切な仕事となります。心を込めて作りました。キャストの皆さんの声が乗ることで、どんな魔法がかかるのか、今からとても楽しみにしています。
小池徹平コメント
このたび新作ミュージカル「どろんぱ」に参加させていただくことになり、大変光栄に思っております。
物語の細部はこれから広がっていく段階ですが、素敵なキャスト、スタッフの皆さんと共に新しい世界観を創り上げ、お客様にワクワクと感動を届けられるよう全力で臨みたいと思います。
ぜひ劇場で体感していただけたらうれしいです。
屋比久知奈コメント
「どろんぱ」というタイトルを聴いたとき、どんな話になるんだろうと純粋に心がくすぐられて、惹きつけられました。小さい頃、妖怪が出てくる物語を好きで読んでいたのを思い出して、その不思議な世界に自分も仲間入りできることにわくわくしています。オリジナルミュージカル初演ということで、きっとクリエイティブな現場になるんだろうなと。個性と実力あふれるキャストとクリエイターの皆さんとの時間がとても楽しみですし、そこに私自身も沢山アイデアを持っていけるように、引き出しをいっぱい作って臨みたいと思います!!
MOJOプロジェクト-Musicals of Japan Origin project- 第2弾 ミュージカル「どろんぱ」supported by にしたんクリニック
開催日程・会場
2026年3月
東京
2026年4月
大阪
スタッフ
作・演出:
作詞:
作曲・編曲・音楽監督:深澤恵梨香
ゲストコンポーザー:和田唱
出演
アンサンブル(五十音順):暁矢薫 / 天野翔太 / 岩淵心咲 / 北園真弓 / 工藤翔馬 / 熊野ふみ / 高田紋吉 / 星賢太 / 森さとる / 横山慶次郎
スウィング(五十音順):井上望 / 堂元晴近 / 丸山真矢
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米三(こめさん) @kome3_RinaTokyo
小池徹平主演ミュージカル「どろんぱ」妖怪役キャストに生駒里奈・木内健人・東島京ら(コメントあり) https://t.co/cOLcsmwF3W