「Planet[wanderer]」は、振付家の
名和は、コラボレーションの第1弾となった「VESSEL」について「2016年にロームシアターで上演できたことは、本当に貴重だったなと思います。『VESSEL』はその後ヨーロッパを巡回していますが、実はロームシアターで上演したときにだけやった演出があり、僕にとって特別な公演です。という意味でも、『Planet[wanderer]』をロームシアターに持ってくることができてうれしいです」と思いを語る。
ジャレは「この作品は『古事記』に着想を得ており、葦をレジリエンスのモチーフとして参照しています。2021年にパリで創作を始めましたが、シーンの1つに、地面に根を張りながらも孤立したダンサーたちが風を感じつつも争うシーンがあり、その様子がパンデミックの時期にも共鳴して、上演各地で驚くべき反響を得ました。観客に魅惑的な感覚を与える、瞑想的でありながら本能的な作品です」と話す。
名和はその葦のシーンの誕生に、宮城県石巻市の、震災や津波の爪痕がまだ感じられる場所で行われた重要なワークショップがあったと言い、ダンサーの脚を海中に固定し、その傍らにピアノを置いて、即興的に音を奏でる中で植物が揺れるようにダンサーたちが踊ったというワークについて説明。「風に吹かれてもがんばって耐えている葦という植物と、人間や生き物が生きづらい環境の中でも生きている様が重なりました」と言う。さらに「地球の環境問題や危機感が世界的に共有されている今、人間がそれに対して何をすべきか、どこに向き合おうとしているのかということに疑問を持つ中で、舞台芸術という表現の中で、この作品が生まれました」と語った。
またさまざまなアーティストとコラボレーションしているジャレだが「名和さんとのクリエーションは特に重要」だと言い「お互いに教え合い、多くを学び合いながら、お互いの心地よい場所に留まるのではなく互いに未知の領域に足を踏み入れるようなコラボレーションとなっています」と名和に笑顔を向けた。
公演は11月1日から3日まで東京・東京芸術劇場 プレイハウス、8・9日に京都・ロームシアター京都 サウスホールにて行われる。
ダミアン・ジャレ×名和晃平「Planet [wanderer]」
2025年11月1日(土)〜3日(月・祝)
東京都 東京芸術劇場 プレイハウス
2025年11月8日(土)・9日(日)
京都府 ロームシアター京都 サウスホール
スタッフ
コンセプト・振付:
コンセプト・舞台美術:
出演
ショーン・アハーン / エミリオス・アラポグル / カリマ・エル・アムラニ / フランチェスコ・フェラーリ / ヴィンソン・フレイリー / クリスティーナ・ギエブ / アストリッド・スウィーニー / 湯浅永麻
※東京公演は29歳以下・高校生以下料金あり。京都公演は25歳以下・18歳以下料金あり。
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ロームシアター京都 @RT_Kyoto
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ステージナタリーにて、ダミアン・ジャレ×名和晃平「Planet[wanderer]」記者会見レポートが掲載されました! https://t.co/IHIisWUphq