本作は、2022年12月にTBSで放映されたドキュメンタリー「
このたびの舞台版では、劇団チョコレートケーキの
舞台出演にあたり、今年1月にアメリカ・オハイオのライマに暮らす桂子のもとを訪ねた奈緒は、「なぜいま自分たちがこの時代を生きることができているのか、この作品を通してこの日常がどれだけ尊く光輝いているのか、幸せをかみしめるきっかけになると思います」「桂子さんが愛した人、桂子さんを愛する人達のこともしっかりと感じながら、一生懸命舞台の中で生きたいと思います」と意気込みを述べた。
また、ウエンツは「今もこの世界で戦争が起きている中、僕らはこの戦争をどうにかして止めないといけないというところに思いがいきがちですが、この物語を通して、戦争が終わった後もいかに大事かということを知るきっかけになると思います」とコメントした。
公演は8月5日から27日まで東京・よみうり大手町ホール、9月6・7日に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール、13・14日に福岡・久留米シティプラザ ザ・グランドホールにて行われる。東京公演の一般販売は5月30日10:00にスタート。
なお、「War Bride 91歳の戦争花嫁」は3月14日より全国6都市で順次開催される「TBSドキュメンタリー映画祭2025」で上映される。
奈緒コメント
1月に桂子さんにアメリカでお会いして、“戦争”という言葉が持つ意味をより深く知る機会になりました。私たちは偏見や差別から解放された世代だと思うんです。なぜいま自分たちがこの時代を生きることができているのか、この作品を通してこの日常がどれだけ尊く光輝いているのか、幸せをかみしめるきっかけになると思いますし、今を守りたいと絶対に思えるはずなので、ぜひ観てほしいです。桂子さんは何に対してもすべてにおいて感謝の人で、そんな風に「ありがとう」を言えるのは、そこに至るまでのたくさんの背景があったからだと思いました。そして、桂子さんが愛した人、桂子さんを愛する人達のこともしっかりと感じながら、一生懸命舞台の中で生きたいと思います。
ウエンツさんは今作で初共演、撮影の時が初めましてでした! 小さい頃からテレビで拝見していて、お会いしたときは「本物だ!」と思いました(笑) 歌もお芝居もバラエティも当たり前のようにこなすウエンツさんを見てきましたが、いざ自分がやってみると難しいことを実感しました。こんなにも多彩なことを長くやってきた方とご一緒できるのは楽しみですし、いろいろ学びたいと思っています!
ウエンツ瑛士コメント
桂子さんとフランクさんの間には本当にピュアな愛があるんだなと思う一方で、そのピュアで強い絆と愛に至るまでにはいろんな悲しみや辛さを内包しているように感じました。そしてお二人の家族が増えていったときに、桂子さんが自分たちと同じ辛い思いをしてほしくないけれど、それでもしっかり前を向いていくんだという、母として、女性としてすごく前向きな姿勢を示していらっしゃるのが印象的でした。今もこの世界で戦争が起きている中、僕らはこの戦争をどうにかして止めないといけないというところに思いがいきがちですが、この物語を通して、戦争が終わった後もいかに大事かということを知るきっかけになると思います。
奈緒さんとは今作で初めてお会いしましたが、誠実な方だなという印象をもっていました。お芝居しているときも自分が生きてきた道が言葉にのっているので、舞台上では夫婦役としてお互いのパワーをぶつけあって、より良いものにしてお客様にお届けしたいです。
高野洸コメント
ドキュメンタリーを見て、桂子さんの経験とパワーがみなぎっていて、明るい気持ちになれました。戦後間もない中で、人と人は国が違っても心で繋がれるということの大切さを感じて、自分自身のフィルターを外さなければいけないことに気づけました。僕が演じる役は、戦場ジャーナリストという仕事を通して、自分自身の行動で何かを変えたいという目標を持つ気持ちの強い人だと思っています。(自分の役と)同じ仕事をされている方たちへのリスペクトを持って演じたいですし、役を通して伝える気持ちを忘れずに、観客の皆さんにも何かを持ち帰ってもらえるように、全力で演じたいと思います。
占部房子コメント
混乱の時代の中、自分の国ではない場所へ行くと決めた勇気ある女性がいたこと、そして人を素直に愛し、真っ直ぐに愛し合える人と出会ったという出来事に驚きました。私は桂子さんの母親を演じますが、戦後間もない時代に自分の子供をお嫁に出すこと自体、とても心配なこと、それが遠くの国の違う言葉を話す人ともなればもっとハードルが高いはずです。それでも送り出せたのは、桂子さんのお母さんやご家族が人を信じる力を持った人たちだったからだと思います。この子は絶対に大丈夫だって信じてあげることは、親が子供に対してできる一番のプレゼントなんじゃないかなと思います。その強さを持った女性を大切に演じたいです。
山口馬木也コメント
桂子さんとフランクさん、二人の人生を通して、戦後に起きていた出来事を一人でも多くの方に知ってほしいですね。戦争という悲しい出来事はあったけれど、愛に溢れる二人の物語を感じていただけると思います。桂子さんの父親役を演じることが決まってから、時代的には簡単に会えるわけではない場所へどういった気持ちで娘を送り出したのか、どのように彼自身の人格が形成されたのか興味を抱き、そして自分自身の両親に対してもとても興味を持つ機会にもなりました。実際にあったお話ですが、舞台ではドキュメンタリーとはまた違った目線で別の感情を届けたいですし、観客の皆さんと一緒に作品を育てたいと思います。
舞台「WAR BRIDE -アメリカと日本の架け橋 桂子・ハーン-」
2025年8月5日(火)〜27日(水)
東京都 よみうり大手町ホール
2025年9月6日(土)・7日(日)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
2025年9月13日(土)・14日(日)
福岡県 久留米シティプラザ ザ・グランドホール
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