これは、
上演に向け、ピンク地底人3号は「『演劇』は『社会』を映す鏡だから、『社会』を描けば自ずと『演劇』になる。ただ、いつも思うのだけれど『社会』を描くだけでは足りなくて、『演劇』はやはり『社会』の『未来』を描くものだ。その『未来』が良いものであろうと悪いものであろうと」、生田は「世界で紛争が起き、難民や移民の数が増え続ける中、私たちが様々な形で直面せざるを得ないこれらの問題から浮かび上がる人間の美しさも醜さも、全て描き出せたらと思います」とコメントしている。
公演は、6月11日から15日まで東京・吉祥寺シアター、20・21日に京都・ロームシアター京都 ノースホール、24・25日に岡山・岡山芸術創造劇場 ハレノワ 小劇場、28・29日に福岡・J:COM北九州芸術劇場 小劇場で上演される。なお、名取事務所は“移民”をテーマにした次回作として、来年10月に横山拓也による新作書下ろし作品を上演予定。
ピンク地底人3号コメント
架空の日本。多くの難民が暮らす第4地区で、在日外国人のキリノユウスケは解体業を営みながら、姉のカナエ、娘のアカリと慎ましやかに暮らしていた。ある日、彼らの事務所に、第13地区から出稼ぎに来ていたミドリカワマキというトラックドライバーが現れる。日本人でないという理由で進学もままならないアカリは自由に生きるマキに心惹かれる。一方、入国管理局が難民受け入れの制限を始めたことで、在日外国人と日本人との間で激しい衝突が起こり始める......
「演劇」は「社会」を映す鏡だから、「社会」を描けば自ずと「演劇」になる。ただ、いつも思うのだけれど「社会」を描くだけでは足りなくて、「演劇」はやはり「社会」の「未来」を描くものだ。
その「未来」が良いものであろうと悪いものであろうと。
どうぞご期待ください。
生田みゆきコメント
入管での暴力的な行為や、日本の難民認定数の低さ、外国人に対するヘイトデモ……そういうものを見聞きするたびに、何故人間が同じ人間に対してこうも非人道的になれるのか、と憤りを感じます。一方、高校の時にホームステイしたオーストリアの家族のもとを数年前に訪ねた時に、街を歩く人の見た目や話す言葉が明らかに変化していて、私自身戸惑ったこと、そしてホストマザーが「あの人たちはルールを守らず、治安が悪くなった。この街からさっさと出て行ってほしい」と吐き捨てるように言っていたことも思い出されます。また自分自身が「外国人」としてオーストリアに暮らした時に、私を仲間として受け入れてほしいという思いと同時に、私は違う文化圏の人間だ、と同化を拒む気持ちもありました。世界で紛争が起き、難民や移民の数が増え続ける中、私たちが様々な形で直面せざるを得ないこれらの問題から浮かび上がる人間の美しさも醜さも、全て描き出せたらと思います。
名取事務所公演「燃える花嫁」
2025年6月11日(水)〜15日(日)
東京都 吉祥寺シアター
2025年6月20日(金)・21日(土)
京都府 ロームシアター京都 ノースホール
2025年6月24日(火)・25日(水)
岡山県 岡山芸術創造劇場 ハレノワ 小劇場
2025年6月28日(土)・29日(日)
福岡県 J:COM北九州芸術劇場 小劇場
みのすけ @minosuke1965
よろしくお願いします〜 https://t.co/o1X3qbWxSJ