「十二国記」ミュージカル化!柚香光と加藤梨里香が2人で中嶋陽子演じる、演出は山田和也

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小野不由美の小説「月の影 影の海 十二国記」(新潮文庫)を原作としたミュージカル「十二国記 -月の影 影の海-」が、12月に東京・日生劇場、来年1・2月に福岡・大阪・愛知で上演される。

ミュージカル「十二国記 ‐月の影 影の海‐」ビジュアル

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「十二国記」は、小野による大河ファンタジー小説。1991年刊行の「魔性の子」に始まり、翌年刊行された「月の影 影の海」でシリーズ化され、以降30年以上にわたってシリーズが書き継がれている。

左から柚香光、加藤梨里香。

左から柚香光、加藤梨里香。[拡大]

ミュージカル「十二国記 -月の影 影の海-」では、脚本・歌詞を元吉庸泰、音楽を深澤恵梨香、演出を山田和也が担当。劇中では、“我々が住む世界”の陽子と、異界に連れ去られたあとのヨウコという1人の女子高生・中嶋陽子を、2人の俳優が演じる。ヨウコ(中嶋陽子)を演じるのは柚香光。また陽子(中嶋陽子)役を加藤梨里香が務め、そのほかの出演者には楽俊役の太田基裕牧島輝、景麒役の相葉裕樹が名を連ねた。

上演に際し柚香は「男役で幾度も握った剣をヨウコとして気高くふるい、彼女の生きるパワーを貰いながら『十二国記』の世界に、私も真剣に向かいます。試練にまみえる私の姿にどうかご期待ください」、加藤は「人目を気にして本心を閉じ込めている陽子の中に渦巻く繊細な心の機微と丁寧に向き合っていきたいです。2人で1人を演じられることも楽しみですし、今回初共演となる柚香光さんと心をひとつに中嶋陽子として生きられる日々が待ち遠しいです!」とコメント。

また原作者の小野は舞台化について「およそ舞台に向いたお話とは思えなかったのですが、制作陣と長い時間を掛けてやりとりさせていただき、些細な疑問や、失礼とも思える意見にも誠実に対応してくださったことで、不安を解消することができました。作品をお任せして大丈夫だ、と思わせてくださったことに心から感謝しています」と語る。さらに演出の山田は「十二国記」原作小説について、「読んでから観るか、読まずに観るか……。観劇前にせよ後にせよ、お読みになることを私は強くお勧めします」と話し、「『主人公を2人の俳優が演じる』というところがこの舞台化の鍵かも知れません。どうぞご期待ください」と観客にメッセージを送った。

公演の詳細については続報を待とう。

柚香光コメント

数々の苦難に出会う中で自分の弱さに直面しながらも成長し変わっていくヨウコ。

彼女の言葉はまるで、私が指摘されているかと錯覚するほど、体温を持って私に響きます。彼女を演じさせていただけるこの武者震い。喜びと共に身の引き締まる思いです。男役で幾度も握った剣をヨウコとして気高くふるい、彼女の生きるパワーを貰いながら「十二国記」の世界に、私も真剣に向かいます。試練にまみえる私の姿にどうかご期待ください。

加藤梨里香コメント

大人気作品である「十二国記」初のミュージカル化にて中嶋陽子を演じられること、とても光栄に感じています。私は異国へ連れて行かれる前の陽子を務めます。

人目を気にして本心を閉じ込めている陽子の中に渦巻く繊細な心の機微と丁寧に向き合っていきたいです。2人で1人を演じられることも楽しみですし、今回初共演となる柚香光さんと心をひとつに中嶋陽子として生きられる日々が待ち遠しいです!

お客様が陽子と共に壮大な旅をしていただけるよう、素敵なキャスト、スタッフの皆様と共に精一杯作品創りに励んで参ります!

小野不由美コメント

「十二国記」を舞台にしたいというお話をいただいて、最初はとても驚きました。しかもミュージカルと聞いて大いに困惑したのを覚えています。およそ舞台に向いたお話とは思えなかったのですが、制作陣と長い時間を掛けてやりとりさせていただき、些細な疑問や、失礼とも思える意見にも誠実に対応してくださったことで、不安を解消することができました。作品をお任せして大丈夫だ、と思わせてくださったことに心から感謝しています。

山田和也コメント

あの「十二国記」が舞台になります。しかもミュージカルです。そう聞いただけで興奮を禁じ得ないのは私だけではないはずです。「十二国記」をご存知の方は(殊に長年のファンの皆さんは)“舞台化”のニュースだけでも大興奮ではないでしょうか。

まだ「十二国記」をお読みでない方は難しい判断を迫られることになります。読んでから観るか、読まずに観るか……。観劇前にせよ後にせよ、お読みになることを私は強くお勧めします。

ミュージカル「十二国記」は、台本も音楽もゼロから作り上げるオリジナル・ミュージカルです。脚本・歌詞の元吉庸泰さん、音楽の深澤恵梨香さんと「劇場で体験する『十二国記』はどのようなものであるべきか」に鋭意取り組んでいます。そして主人公=中嶋陽子を演じる柚香光さんと加藤梨里香さんのお2人。お2人と「十二国記」に取り組めることは何よりも嬉しく心強いことです。その「主人公を2人の俳優が演じる」というところがこの舞台化の鍵かも知れません。どうぞご期待ください。

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ミュージカル「十二国記 -月の影 影の海-」

2025年12月
東京都 日生劇場

2026年1・2月
福岡・大阪・愛知

スタッフ

原作:小野不由美「月の影 影の海 十二国記」(新潮文庫)
脚本・歌詞:元吉庸泰
音楽:深澤恵梨香
演出:山田和也

出演

ヨウコ(中嶋陽子):柚香光
陽子(中嶋陽子):加藤梨里香
楽俊:太田基裕 / 牧島輝
景麒:相葉裕樹

公演・舞台情報
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