「おちか奮闘記」は来年デビュー20周年を迎える丘が舞台初主演を務める作品。川口松太郎の「浪花女」を原作に、音楽的要素を追加して新たに立ち上げられる。作中では、明治初期の大阪を舞台に、義太夫節三味線の名手・二代目豊澤団平の芸に惚れたおちか(丘)が、周囲の反対を押し切って団平の妻となり、人形浄瑠璃「壺坂霊験記」を完成させるまでが描かれる。
丘は「演技が初めてで、舞台のことは何もわからずに、戸の開け方から座り方、背中を向けない回り方、一つひとつの所作を教えていただいて、お勉強させていただいている毎日です。この舞台を通して、本当の夫婦愛とは何か、人の世の情けとは何かに気づいていく、おちかの心の変化や成長を見ていただけるよう、そして観終わった時には『あ、丘みどりって、演歌歌手だったね』と後から思っていただけるよう、舞台女優として観ていただける舞台にできたらと思っております」とコメント。
三田村は「毎回、この稽古場でギャラをいただきながら、丘みどりさんの生歌、生声を聴かせていただいて、大変嬉しく思っております。と、言ってギャラはいらないということはありませんが(笑)」と冗談を交えつつ「この作品、幕開けが明治8年の1月なんです。今日ご覧いただく場は、それから9年経って明治17年です。その次に観ていただくのが、明治19年という月日の流れがありますので、それを念頭にご覧いただけると嬉しく思います」と話す。
雪之丞は「三田村さんもおっしゃっていましたけど、丘みどりさんの歌を聴かせていただいて、ただただ満足して、稽古場で喜んでいる毎日でございます。丘さんも初めての舞台とは思えないほど素敵なおちかを演じてくださっていまして、丘さんの演技と歌と両方楽しめる2倍おいしい舞台でございますので、ぜひ皆様、三越劇場に足をお運びいただければと思っております」と見所を語る。
賀集は「私も稽古場で丘みどりさんの生歌を聴けるということで、毎日幸せに思っております。今回『おちか奮闘記』という作品を観て楽しんでいただくのはもちろん、この作品を通して、日本の伝統芸能である人形浄瑠璃を1人でも多くの人に認知していただき、興味を持っていただけるようにつなげられればと思っております」と意気込みを語った。
松本は「春子太夫(役)といたしましては、愛する浄瑠璃に対する思い、そしてお師匠さんに対する思いを大切に、毎公演新鮮に板の上で人生を生きられるようにつとめたいと思います。本当に丘さんの歌が素晴らしく、心強い先輩方もたくさんいらっしゃるし、皆さまの情に訴えかける、お正月に観終わった後に心があたたかくなるような素敵な作品だと思いますので、ぜひ1人でも多くのお客様に劇場にお越しいただきたいと思います」と意気込む。
瀬戸は「毎日稽古をしているんですが、とても新鮮で楽しくて。これだけのイケメンが揃って、さらにこのお美しいお二人(丘&雪之丞)。みなさん外見だけではなく内面も美しいから、(稽古場は)空気清浄機いらず。本当にピュアで綺麗な空気の中で稽古をやらせていただいて、そのおかげで川口先生の人情話、情愛を表現できるんじゃないかなと思っております」と話した。
公演は1月2日から26日まで東京・三越劇場にて行われる。
令和七年 正月公演「おちか奮闘記」
2025年1月2日(木)〜26日(日)
東京都 三越劇場
スタッフ
原作:川口松太郎「浪花女」より
補綴・演出:成瀬芳一
出演
おちか:
お政:
竹本春子太夫:
芸妓おくに:
人形遣い文吉:
豊澤団平:
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