20周年の劇26.25団が“二人の女性の友情”描く「振り向け！」

「劇26.25団 20周年記念公演『振り向け！』 」が11月22日から24日まで東京のOFF・OFFシアターにて上演される。

「振り向け！」は、同劇団が2023年に始動した、“演劇を続けていくための手段として不定期に行われている発表会”の第1弾。今回は、本作をブラッシュアップして上演する。アパートの大家である雨宮奏子は、アパートの住人である鴻坂萌と彼女の3歳の息子の存在によって揺らぎ始め……。

上演に向けて作・演出を手がける杉田鮎味は「『振り向け！』は、我が子が3歳になる頃から漠然と頭の中にあった『性教育』を取っ掛かりにして描いたものです。この日本社会においては、性教育の遅れ、人権教育への興味の無さ、寝た子を起こすなといった権力者の怠慢が、末端に生きる人間たちに『ひずみ』を生み出しているんじゃなかろうか、なんて思っています。それから、ずっと描きたかった『二人の女性の友情』をようやく形にできたなと思っています。友情、と呼ぶには違和感があるのですが、それをなんと定義したらいいのかわからないのです。それでいいと思っています」とコメントした。

出演者には長尾長幸、杉元秀透、わたなべあきこ、梢栄、リサリーサのほか、日替わりゲストとして北川竜二、舘智子、林佳代、劇中映像には鈴木祥二郎、高野ゆらこが名を連ねた。