タテヨコ企画の“ちょっとだけ不条理なちょっとだけファンタジー”「フルナルの森の船大工」

タテヨコ企画 第46回公演「フルナルの森の船大工」が3月19日から23日まで東京・シアター風姿花伝で上演される。

タテヨコ企画は、劇作・演出・舞台美術家の横田修と、俳優の舘智子が主宰する劇団。作・演出を青木柳葉魚が手がける「フルナルの森の船大工」では、“ちょっとだけ不条理なちょっとだけファンタジー”が展開する。

“私”は不思議な旅人に連れられ、森の中にある船大工の村にやって来て、村人たちのてんやわんやの騒動を目撃する。それはそうと私、いったい誰だっけ？

出演者には、タテヨコ企画のあさ朝子、いまい彩乃、舘、西山竜一、久行志乃ぶに加え、浅井伸治、大久保洋太郎、大城智哉、椎木美月、園田シンジ、リサリーサが名を連ねた。

青木柳葉魚コメント

ちょっと前のことです。街中でサラリーマンの先輩後輩の会話が聞こえてきました。
先輩に「最近どう？」と声をかけられた後輩が「はい、がんばってます！」と答えたところ、先輩は
急に険しい顔になり「がんばってるかがんばってないかは周りが判断することだ！」と怒りました。
僕はビックリしました。
そして「んなことねぇだろ！」と叫びました。
心の中で。
あやうく声にしてしまうところでした。あぶないあぶない。
がんばってるかがんばってないかなんてのは自分で決めることでしょう。他人が決めることじゃない。
先輩サラリーマンとは真逆の考えです、僕は。
ただ、彼の意見が世の中では一般的なんだろうなとも思います。
そんなの、苦しくない？
誰かに判断されるためにがんばるの？
がんばりたいからがんばるんじゃないの？
誰がどう言おうと自分ががんばったと思えればそれでいいんじゃないの？
こういうのって甘ったれた考え方なんでしょうか。
がんばるって何でしょう。
がんばってくれと頼まれるものでも、他者の判断を必要とするものでもないと僕は思います。
それに、みんな十分がんばってると思うんですけど。
ほどよく。
えぇ、ほどよくがんばっていけたらいいなぁ。
そんな感じで稽古に臨みたいと思います。

タテヨコ企画 第46回公演「フルナルの森の船大工」

2025年3月19日（水）〜23日（日） ※公演終了
東京都 シアター風姿花伝

スタッフ

作・演出：青木柳葉魚

出演

あさ朝子 / いまい彩乃 / 舘智子 / 西山竜一 / 久行志乃ぶ / 浅井伸治 / 大久保洋太郎 / 大城智哉 / 椎木美月 / 園田シンジ / リサリーサ