「リア王」をモチーフにタテヨコ企画が創作、“孤高の年長者”と親族めぐる「リア婆」

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タテヨコ企画 第47回公演「リア婆」が、9月17日から21日まで東京・シアター風姿花伝で上演される。

タテヨコ企画 第47回公演「リア婆」チラシ

タテヨコ企画 第47回公演「リア婆」チラシ

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これは、劇作・演出・舞台美術家の横田修と、俳優の舘智子が主宰するタテヨコ企画が、世界の名作戯曲をモチーフに届ける作品の第4弾。今回は、ウィリアム・シェイクスピアの四大悲劇の1つ「リア王」を下敷きに、不屈の精神をもって生き抜いた日本のある高齢者とその親族をめぐる物語を立ち上げる。

老女は公団住宅に暮らす長女一家の元に身を寄せているが、彼女の居場所は公園だけ。ある日、暇そうな無業の若者に小言や忠告を繰り返す老女のもとを、次女や三女、ほかにも数名の親族が訪ねて来た。資産家でもある老女が、いきなり結婚すると言いだしたのだった。

本作には、主演の舘をはじめ、あさ朝子、いまい彩乃、舘智子、西山竜一、久行志乃ぶ、ミレナといった劇団員、そして小川哲也、久我真希人、須郷翔永、長尾長幸、西澤香夏が出演する。作・演出を手がける横田のコメントは以下の通り。

横田修コメント

タテヨコ企画では、これまでにも世界の名作戯曲をモチーフにした作品作りを行ってきました。
「あるサラリーマンの死」(2018)「三人の姉妹たち」(2019年)「誰かの町」(2021)に続く第四弾として本作「リア婆」を上演致します。
不屈の精神で最後まで生き抜いた高齢者が居た。そんな人物についてのあれこれを書き残したいと考えた。
我が道を突き進む老婆。娘たちは表面上仲良くしているが内心思うところがあるようだ。誰からも距離を取られ、まるで裸の王様のような存在。「老害」と言われることなど一顧だにせず、最期まで自分を貫き通す孤高の年長者。彼女を、ここでは「リア婆」と呼ぶことにする。
「リア婆」とは、もちろんシェイクスピアの名作戯曲「リア王」に登場する人物の名前をもじった呼称である。
老いた王は娘たちに裏切られ、王位も正気も失い、ボロボロになりながら、それでも荒野を、嵐の中を進んでいく。そんな人物の生き様に重ねるように「リア婆」の人生最後の時間を、哀悼の意を込めて舞台の上に立ち上げる。
この夏、タテヨコ企画がお送りするのは「リア婆」とその親族をめぐる、切なくも情熱あふれる物語です。

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タテヨコ企画 第47回公演「リア婆」

開催日程・会場

2025年9月17日(水)〜21日(日)
東京都 シアター風姿花伝

スタッフ

作・演出:横田修

出演

あさ朝子 / いまい彩乃 / 舘智子 / 西山竜一 / 久行志乃ぶ / ミレナ / 小川哲也 / 久我真希人 / 須郷翔永 / 長尾長幸 / 西澤香夏

公演・舞台情報

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タテヨコ企画 @tateyokokikaku

ステージナタリーさんに、ご紹介いただきました〜\(^o^)/ https://t.co/MHAjJhk8JK

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