同じ戯曲が違う印象の作品に、劇団印象「3℃の飯より君が好き」スタート

劇団印象-indian elephant- 第31回公演「短篇作品集『3℃の飯より君が好き』」が昨日6月5日に東京・北とぴあ ペガサスホールで開幕した。

本公演は鈴木アツトの短編2本立てとなり、第7回せんだい短編戯曲賞の最終候補作「3℃の飯より君が好き」と、書き下ろしのリーディングドラマ「メイクアップ！」が披露される。「3℃の飯より君が好き」は、ある夫婦の現在と未来を“温度”を切り口に描く二人芝居。「メイクアップ！」では“化粧”をテーマに中学生3人の物語が展開する。

上演はAとBの2チーム制で、Aチームでは鈴木、BチームではPANCETTAの一宮周平が演出を担う。開幕に際し鈴木は「“温度”そして“体温”というものは、人間関係の根幹に関わるものであるという直感があり、どうしてもそれを作品という形にしたかったのですが、こうして、演出が違う2バージョンを上演できることを大変嬉しく思います」、一宮は「両チーム無事に幕が開きました。同じ戯曲ですが、まったく違う印象の作品になっています。見比べてみて、その印象の違いを味わってみてください。劇場にて心よりお待ち申し上げます」とコメントした。

Aチームの出演者には「3℃の飯より君が好き」に滝沢花野、向井康起、「メイクアップ！」に佐藤美輝、村田詩織、河野賢治、Bチームの出演者には「3℃の飯より君が好き」に尾崎京香、花戸祐介、「メイクアップ！」に中坂弥樹、横室彩紀、新行内啓太が名を連ねた。上演時間は1時間30分、公演は6月9日まで。