「THEATRE E9 KYOTO 2024年度年間ラインナップ発表会」が昨日4月8日に京都・THEATRE E9にて行われた。
会見冒頭ではまず、THEATRE E9 KYOTO館長である狂言師の茂山あきらがあいさつ。その後、同劇場支配人の蔭山陽太により2023年度の報告が行われ、続けて芸術監督の
2024年度の主催公演は、去る4月6日に行われた「ガザ・モノローグ」朗読会でスタート。このあと、6月下旬に「THEATRE E9 KYOTO 開館5周年企画」、開館5周年関連企画として8月31日と9月1日に
共催公演としては、アソシエイトアーティストの
さらに提携公演として、5月に
なお、
村上は「2015年に初めて芝居を観ました。17歳くらいで、世界に居場所がないと感じていたのですが、芝居を観て、もう少し生きてみようかなと救われた気持ちになりました。……という思いが根幹にあるので、自分が作るものも、“誰かの居場所たり得るもの”であればいいなと思っています。(芸術監督として)何ができるかはこれから考えていきますが、舞台が救いの場になればいいなと思っています。またあらゆる表現は今、危機にさらされていると感じてます。その点でも、我々が舞台芸術の何を継承していくのかは、アクチュアルな課題として感じています」と話した。
芸術監督交代の経緯について、記者が質問すると、あごうは「私の任期がそもそもはっきり明示されてはいなかったのですが、“100年続く小劇場”を目標に掲げてきたので、芸術監督が代替わりすることで劇場が長続きしていくと考え、5年目の節目に村上さんにお願いすることになりました」と説明。さらに村上について「村上さんは作品そのものに高い問題意識がありますし、この劇場でも2度上演の機会がありましたが、若い世代の作品としてクオリティの高い作品を上演されています。またご自身の作品以外にも自身以外の作品にも関心を持ち、社会とも向き合おうとします。これから、いろいろな人を巻き込んで新しい取り組みをしていってもらえたら」と期待を語った。
THEATRE E9 KYOTO 2024年度年間プログラム
主催
「ガザ・モノローグ」朗読会
2024年4月6日(土)
THEATRE E9 KYOTO 開館5周年企画
6月下旬
やなぎみわ×あごうさとし「1924 沸騰の時代」
2024年8月31日(土)・9月1日(日)
KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2024
10月上旬
OOAK #3「アカルナイの人々」
2024年12月13日(金)~15日(日)
共催
アソシエイトアーティスト / ブルーエゴナク新作
2024年11月15日(金)~17日(日)
アソシエイトアーティスト / 福井裕孝新作
2024年11月22日(金)~24日(日)
Madada Inc.田中泯ソロダンス公演
2024年12月下旬
<U30創造支援事業>
劇団CLOUD9「タイトル未定」
2024年7月25日(木)~28日(日)
ノラ「来来来来来」
2024年9月6日(金)~8日(日)
幻灯劇場 新作「タイトル未定」
2024年9月13日(金)~16日(月・祝)
SMILE「KYOTO Cultural Festival 2024」
2024年10月4日(金)~6日(日)
Gesu○「タイトル未定」
2024年10月18日(金)~20(日)
※Gesu○の「○」は二重丸が正式表記。
劇団ヨアガキ 神楽物語集・二「魚鱗ノ舞」
2024年10月26日(土)・27日(日)
提携公演
犀の角(一般社団法人シアター&アーツうえだ) 作 つかこうへい×演出 マキノノゾミ「初級革命講座飛竜伝」
2024年5月8日(水)~12日(日)
Alphact presents「Last Entertainment-ラストエンターティンメント-」
2024年5月17日(金)~27日(月)
GW技術ワークショップ
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fringe @fringejp
THEATRE E9 KYOTO芸術参与(次期芸術監督)の公式サイト発表は、年間プログラム記者発表での挨拶を一部転載する異例の形式。記者発表では、質問に答えて任期や起用の理由を述べており、https://t.co/vflnpUxf0q 本来ならそれを書くはず。この広報だと、大きな体制変更が控えているのかと感じてしまう。 https://t.co/yiyxN3w8tg