天児牛大が74歳で死去、山海塾主宰し振付家・演出家・舞踏家として活動

振付家・演出家・舞踏家の天児牛大が、3月25日に心不全で死去したことを山海塾が発表した。74歳だった。

山海塾は「山海塾主宰 天児牛大は、2017年に見つかった下咽頭癌の治療を続けてまいりましたが、去る2024年3月25日、心不全のため74歳にて永眠いたしました。皆様には生前のご厚誼に深く感謝いたしますとともに、ここに謹んでお報せ申し上げます。故人の意思により葬儀は近親者のみで行いました。後日、お別れの会を検討しています。なお、ご供花、ご香典、ご弔問等は謹んでご辞退申し上げます」と発表した。

天児は1949年、神奈川県横須賀市生まれ。1975年に山海塾を創設し、1980年に初の世界ツアーを行った。1982年以降は、フランスのパリ市立劇場を拠点とし、2005年からは福岡・北九州芸術劇場の共同制作も加わり、新作を発表してきた。2014年にフランス政府より芸術文化勲章コマンドール章を受章、2016年に第27回フローレンス国際ダンスフェスティバル飛翔するマーキュリー賞を受賞するなど、受賞歴多数。2015年3月には、フランスで刊行された著作に大幅加筆した日本語単行本「重力との対話-記憶の海辺から山海塾の舞踏へ」を発表した。