本公演は、福岡・博多座の25周年を冠する演目となり、2017年に上演された「熱血!ブラバン少女。」をモチーフにした新作。作劇を「熱血!ブラバン少女。」も手がけた
本作には前作同様、福岡県福岡市に実在する吹奏楽の名門・精華女子高等学校吹奏楽部の部員が参加する。劇中では、かつて全国大会常連校として名をはせたものの、今は休部状態の西北女子学園吹奏楽部を舞台に、再始動に向けて奮闘する吹奏楽部の生徒たちと、“教え子を全国大会へ必ず連れて行く”ことで知られるコーチ・城門輝勝(華丸)、そして新入生・河合葵(鈴木)とその母親(紅)を中心とする人間模様が描かれる。
博多座で5度目の主演となる華丸は「5回目にして初めて、老眼鏡をかけて台本を読みました。時が経ったことを体感しております」と言って笑いを誘い、2017年3月に上演された「熱血!ブラバン少女。」で共演した吹奏楽部の3年生たちが高校卒業後と共に全員髪を染めてきたエピソードを披露。「初日前で、本当に大変やったんです(笑)。でも1カ月間一緒に舞台を踏むと、まるで金八先生のような気持ちになって、青春の1ページに参加させていただきました。今回も期待に応えられるよう、老眼鏡の度を上げてがんばりたい」と意気込む。
G2は前作「熱血!ブラバン少女。」を執筆する際、ブラスバンドの知識を得るためにドキュメンタリーを読み、「高校球児に涙するのに近い感覚で、何を見ても号泣した」と言う。「その事実に対抗しうる“絵空事”を書く」ために、いかに苦労したかを語った。そして新作となる今回は「精華女子の吹奏楽部が1年なり2年なりを通して積み上げ、出来上がった音楽をドラマにするのが、我々の仕事。現実の人たちの思いを舞台に取り込めないかという思いで書きました。ワンシーンごとに驚きがあり、感動があり、闘いがあり、癒やしがあり、てんこ盛りの台本になった」と自信をのぞかせる。
今回、初めて博多座で舞台演出を手がける加納は、「大劇場での演出は20年ぶり。G2さんの脚本を演出することも、出演する皆さんとも、僕は初めてで、この歳になってこんな仕事を引き受けて、少し後悔しております(笑)。老体ですが、身体に鞭打って作り上げていきますので、どうぞご寛容に」とあいさつした。
「博多座が大好きで、絶対にもう一度立ちたかった」と語る紅は、本作で母親役に初挑戦する。「親になった経験はありませんが、母親の思いを知ることができる良いチャンス。子供に対する愛情は母親が一番強いと聞きますので、包容力という点で男役を引っ張ってきても良いのかなと。葵との距離感もべったりなのか、少し離れてみるのか、自分にとっても幅が広がる機会だと思っています」と語った。
鈴木はトランペットを担当する葵を演じる。「吹奏楽部の役と部長の役が初めてなので、身が引き締まる思いです。トランペットの演奏はもちろん、芝居をするうえで皆さんと素敵なハーモニーを築いていけるようにがんばります」と語り、昨年から始めたというトランペットについては「毎月、自主練をしたり、基礎練習をしたり、皆でゆっくりしたテンポで合わせたりしながら、絶賛練習中です!」と笑顔を見せた。
前作に続いて出演する星野は、「博多という街は本当に楽しいし、食べ物がおいしいし、帰るのが嫌だなと思うくらい楽しい時間でした。今回も精華女子の皆さんのご協力があるので、生演奏を聴きながら舞台上でセリフを話すことができるかもしれないと、私自身も期待しています」と声を弾ませる。
中心となる生徒の父親役を演じる宇梶は、博多弁について「『めんたいぴりり』や『熱血!ブラバン少女』からずっと努力して練習してきた地域の言語。博多弁を学ぶために博多の街中をくまなく歩いた」と冗談めかしつつも、「博多座でしか上演できない舞台というのは、確かにあるんです。ぜひ全国からこの舞台を観にきてほしいですし、それにお応えできるような舞台を作っています」と胸を張った。
会見では、G2が手がける台本の博多弁に対して、華丸が「G2さんもこなれてきたのか、女子高生がばあちゃんみたいな言葉を使っていたりして、独自の博多弁の台本(第1稿)がマジで読みづらいんです(笑)」と明かす一幕も。「でも、パート2という難しさがある中、最大限尽くしてくれました。明日からでも稽古をしたい気持ちになります」と台本の良さをアピールした。さらに「前回は、回を追うごとに良くなっていって。今回は前回以上の達成感を千秋楽で味わえるような舞台にしたいと思います」と会見を締めくくった。
公演は4月6日から21日まで福岡・博多座、26日から28日まで大阪・新歌舞伎座にて。チケットの販売は、福岡公演が本日2月17日、大阪公演が25日の10:00にスタート。
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「新生!熱血ブラバン少女。」
2024年4月6日(土)~21日(日)
福岡県 博多座
2024年4月26日(金)~28日(日)
大阪府 新歌舞伎座
作:
演出:
出演:
※柴崎凛々子の「崎」は立つ崎が正式表記。
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