ローマ歌劇場 2023年日本公演「椿姫」「トスカ」の開幕記者会見が、昨日9月11日に東京都内で行われた。
これは、イタリア・ローマ歌劇場による来日公演。上演演目には、
開幕記者会見には、マリオッティのほか、ローマ歌劇場総裁のフランチェスコ・ジャンブローネ、「椿姫」よりヴィオレッタ役のリセット・オロペサ、「トスカ」よりタイトルロールを務めるソニア・ヨンチェヴァ、カヴァラドッシ役のヴィットリオ・グリゴーロが出席した。ジャンブローネは「日本の皆様が心から歓迎してくださり、大変な情熱をもって我々を受け入れてくださることに心から感謝しています」と述べ、「今年は偉大なイタリアオペラ『椿姫』と『トスカ』を日本で上演します。『椿姫』ではヴァレンティノ・ガラヴァーニが衣裳をデザインし、『トスカ』では、今年生誕100年を迎えるフランコ・ゼッフィレッリが演出と装置を担当しました。ゼッフィレッリの『トスカ』は、2008年以来上演されている、我々の素晴らしいプロダクションです。音楽面でもマリオッティ氏を迎え、今一番世界で活躍しておられる歌手の方々をそろえました。オーケストラ、合唱、ダンサー、テクニカルスタッフもイタリアからやってきて、みんなで力を合わせて上演の準備をしています」とコメントした。
マリオッティは「今回取り上げる『椿姫』と『トスカ』は両作品ともとても有名です。音楽が非常に美しいからでしょう。傑作というのは、いつ聴いても新しく感じられ、毎回初演のような気持ちになります。稽古をすればするほど新しい発見があり、古い時代に作られた古いオペラという気は全くしません。2023年に新しい気持ちでこれらの楽譜を見ることには、何か意味があるのではないかと思います」と話す。オロペサは、来日公演で上演される2演目について「『トスカ』と『椿姫』はとても違うように見えながら、共通項があります。はっきりと言えるのは、2人の女性が大きな力の犠牲者であったということです。トスカは、悪者の犠牲者です。一方ヴィオレッタは社会の犠牲になっていく女性。そして2人の女性は神に許しを求める……彼女たちは、自分たちがしてしまったことに対して許しを求めるのです」と語る。
ヨンチェヴァは、自身が演じるトスカ役を「彼女はとても無邪気で情熱的な女性」と表現し、「こ注目してくださる皆様と協力して、この素晴らしい作品を次の世代に伝えていきたい」と意気込みを述べる。グリゴーロは「『トスカ』は私にとって思い出であり、夢であり、挑戦です」と作品への思いを語り、「現代人はメールや携帯電話に頼ってしまって、実際的な感触を失い、本当に満ち足りた気持ちになれる“つながり”を見失っているのかもしれません。ローマ歌劇場では、触れるような、香りを嗅ぐような“生きている感覚のオペラ”が体験できます。何より、それを感じていただきたいと思っています」と言葉に力を込めた。
「椿姫」が9月13日、16日、18日に東京・東京文化会館で、「トスカ」が9月17日に神奈川・神奈川県民ホール、9月21日、24日、26日に東京文化会館で上演される。
ローマ歌劇場 2023年日本公演「椿姫」
2023年9月13日(水)、16日(土)、18日(月・祝)
東京都 東京文化会館
指揮:ミケーレ・マリオッティ
演出:
ローマ歌劇場 2023年日本公演「トスカ」
2023年9月17日(日)
神奈川県 神奈川県民ホール
2023年9月21日(木)、24日(日)、26日(火)
東京都 東京文化会館
指揮:ミケーレ・マリオッティ
演出:
Z9 @Z9crypto
ローマ歌劇場の椿姫
素晴らしかったです。
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