キーワードは“没入感”、城田優がスヌーピーとのコンサートに期待「面白く料理したい」

12月に開催されるbillboard classics×SNOOPY「Magical Christmas Night」に先駆け、演出・出演の城田優の合同取材が昨日8月22日に東京都内で行われた。

これは、マンガ「PEANUTS」の誕生70周年を記念して2020年に始まった、同作のキャラクター・スヌーピーをテーマにしたオーケストラコンサート。第4弾となる今回は、これまで3度にわたってゲストボーカルとして出演してきた城田が、演出も手がける。

城田は過去の出演を「オーケストラをバックに歌う機会は貴重ですし、とても気持ち良く音楽を奏でることができた。客席には子供たちもいて、クリスマスにふさわしい温かいコンサートでした」と振り返る。このたび初めて演出を務めることについては「コンサートをアップデートし、没入感を大切にしながら作りたい」と話し、「このコンサートにはスヌーピーやクリスマス、城田優といった素敵な“食材”がそろっています（笑）。今回は僕が“食材”と“調理器具”を管理し、クリエイターさんたちと協力しながら、それらをシンプルに面白く料理できたら」と言う。

演出の構想を尋ねられた城田は「スヌーピーたちが住む『PEANUTS』の世界に僕らが遊びに行ったら、そこでコンサートが行われているイメージ。劇場の扉を開けたら、もうそこに“クリスマスの世界”が存在しているかのような仕掛けを用意したい」と答え、「オーケストラコンサートというと、シンプルな会場に椅子が並んでいて、そこに演奏者の皆さんや指揮者が出てきて……という型がありますよね。今回はそこにエンタテインメント要素を足して、よりショーアップしたい」と明かした。

城田は「ぶっ飛んだことにチャレンジします。成功するかどうかわかりませんが、なぜか根拠のない自信があります！」と笑い交じりに話す。記者からの「世界的なキャラクターのクリスマスコンサートを手がけることへのプレッシャーはあるか」という質問に対しては「一切ありません。僕は演じ手をやるときは緊張してしまいますが、裏方をするときに重圧を感じないんです。万人に受け入れられるものを作ることはできませんし、僕はそれを理解して作品を作っている。それにもの作りはチームプレイ。制約がある中でスタッフやキャストたちと一緒にベストを尽くし、イメージを具現化していく作業です。もちろん責任感はありますが、良い意味でプレッシャーはなく、ただただワクワクします！」と胸の内を語った。

取材会では城田が、ゲストボーカルのCrystal Kay、清水美依紗の印象を語る場面も。Crystal Kayについて城田は「20年近く交流はあったものの、そこまで深い話はしたことがありませんでした。でも僕は彼女に高いポテンシャルを感じていましたし、ミュージカル『ピピン』にお誘いして共演できたときはうれしかったですね。数カ月間を共に過ごしたことで、彼女の新しい一面や向上心の高さを知りました」とコメント。

また城田は2021年に「あいまい劇場 其の壱『あくと』」で清水と共演したことに触れながら、「美依紗とは知り合って2年くらい。妹みたいな感覚で応援していますし、またいつか一緒に仕事をしたいと思っていました」と述べる。さらに城田は「クリ（Crystal Kay）も美依紗も、歌声はもちろん人柄が素晴らしく、クリスマスコンサートにふさわしい方たちです。楽しみしかないですね」と期待を口にした。

公演は12月3日に兵庫・兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール、24日に東京・昭和女子大学 人見記念講堂で開催される。チケットの一般販売は8月30日12:00にスタート。