「『二つの駅舎、ボイス・オン・ボイス』古川日出男×後藤正文」が、昨日8月3日に福島・JR富岡駅周辺で開催された。
これは、「常磐線舞台芸術祭 2023」の企画「Voice on Voice」の1つ。本企画では、常磐線沿線の駅舎周辺でアーティスト同士がコラボレーションし、「二つの駅舎、ボイス・オン・ボイス」には
昨日の公演を終え、古川は「これまで何度か訪れたことがある富岡という土地で、この町について書いた自分の文章を初めて読む緊張感がありました。でも、読んでいきながら、会場の空気が味方になってくれて、新しい物語を産んで良いんだよと言ってもらえている気がしたんです。今日のパフォーマンスでは我々の声が、富岡から始まって、浜通り、福島、そしてどこというのは関係なくどんどん広がって、種になって芽吹いて、もう一度命を宿すように、違う物語になればいいなと思います」とコメント。
後藤は「今日は鎮魂のイメージがあって、古川さんともそのイメージを共有しながら演奏できたと思います。富岡のみならず福島という地が、悲惨だったという印象だけで終わらせたくはなかったので、冒頭はこの地の無念や憤りみたいなものを表現しながら、ギターの演奏で新しい命の芽吹きや街が生まれ変わっていくようなシーンをつくれたのではないかと思います」と思いを述べた。なお本作は、本日8月4日は福島・観海堂公園で行われる。上演時間は約1時間。
ステージナタリーでは、「常磐線舞台芸術祭 2023」の特集記事を展開中。フェスティバルコーディネーターの平田オリザ、実行委員の小松理虔、そしてプロデューサーの鄭慶一が登場し、芸術祭への思いを語っている。関連記事
ともり @Tomori_Kaze
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