獄中で詩人が送った最後の日々、青年劇場が小説「星をかすめる風」の舞台版を再び上演

3

32

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 6 15
  • 11 シェア

青年劇場「星をかすめる風」が、9月8日から17日まで東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで上演される。

秋田雨雀・土方与志記念 青年劇場 第131回公演「星をかすめる風」チラシ表

秋田雨雀・土方与志記念 青年劇場 第131回公演「星をかすめる風」チラシ表

大きなサイズで見る(全2件)

「星をかすめる風」は、イ・ジョンミョンの同名小説を原作とした舞台作品。温泉ドラゴンのシライケイタが脚本・演出を手がける本作は、2020年9月に青年劇場とシライの初タッグ作として初演されたが、観客収容率50%の制限下での上演となった。劇中では、27歳の若さで獄死した韓国の国民的詩人・尹東柱(ユン・ドンジュ)の最後の日々を描く、愛と死の物語が展開する。

終戦間際の福岡刑務所では看守・杉山が何者かに殺され、若い看守・渡辺は杉山を殺した犯人捜しを命じられた。聴取を進めていた渡辺は、日本名・平沼東柱こと、尹東柱という若い詩人が関係していると確信し……。

チラシの裏には、「3年前、初の緊急事態宣言下でこの作品の執筆をし、宣言が明けた直後に稽古に入りました。ソーシャルディスタンスが叫ばれる中、国の距離を超え、星々の距離を超え、愛する人に届けとばかり、青年劇場の皆さんと総力を結集して作り上げました。今回は、初演時の熱量とスケールを超えていく挑戦です。どうか見届けてください」というシライのコメントが記載された。

出演者には葛西和雄、広戸聡、板倉哲、大木章、島本真治、北直樹、中川為久朗、高山康宏、岡山豊明、矢野貴大、塚原正一、星野勇二、藤代梓、林田悠佑、安田遼平、傍島ひとみ、小切伊知子が名を連ねた。なお初日の9月8日は中高生無料デーとなるほか、公演期間後は有料の映像配信が予定されている。

この記事の画像(全2件)

秋田雨雀・土方与志記念 青年劇場 第131回公演「星をかすめる風」

2023年9月8日(金)~17日(日)
東京都 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
※ほか全国で上演。

原作:イ・ジョンミョン「星をかすめる風」 鴨良子訳(論創社)
脚本・演出:シライケイタ
出演:葛西和雄、広戸聡、板倉哲、大木章、島本真治、北直樹、中川為久朗、高山康宏、岡山豊明、矢野貴大、塚原正一、星野勇二、藤代梓、林田悠佑、安田遼平、傍島ひとみ、小切伊知子

全文を表示

※初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

読者の反応

  • 3

きのこ @inu_maru21

チケットとった。 https://t.co/c1xvKDzNRq

コメントを読む(3件)

関連記事

青年劇場のほかの記事

リンク

関連商品

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャのステージナタリー編集部が作成・配信しています。 青年劇場 / シライケイタ の最新情報はリンク先をご覧ください。

ステージナタリーでは演劇・ダンス・ミュージカルなどの舞台芸術のニュースを毎日配信!上演情報や公演レポート、記者会見など舞台に関する幅広い情報をお届けします