コロナ禍の吹奏楽部描く舞台「ファンファーレ!!」開幕、深作健太「〈希望〉と〈鎮魂〉の花を」

「舞台『ファンファーレ!!』～響き続けた吹奏楽部の物語～」が、昨日7月13日に行われたプレビュー公演を皮切りに、本日14日に茨城・水戸市民会館 中ホールで開幕する。

これは、オザワ部長の小説「吹奏楽部バンザイ!! コロナに負けない」（ポプラ社）を原作にした舞台作品。劇中では、コロナ禍でも自分たちらしい音楽を追求し続けた、水戸女子高等学校吹奏楽部をモデルにした物語が展開する。脚本を井上桂、演出を深作健太が手がけ、出演者には荻沼栄音、黒河内りく、田代明、桜井木穂、鈴木咲人心、辻本みず希、富岡晃一郎が名を連ねた。

開幕に際し、オザワ部長は「深作健太さんや井上桂さんといった素晴らしい方々の手で舞台になり、前途有望な俳優さんたちに演じていただけることを心から嬉しく思います。たとえコロナ禍が過ぎ去っても、この物語がみなさんの心に『響き続ける』ことを願っています」と語る。井上は「あの時頑張った高校生たちの姿が、深作さんとキャストの力で鮮明にそして力強く舞台に蘇っています。あの時の想いをしっかり思い出しその教訓を刻みつけ、そして来る未来への力に出来たらと願っています」とコメント。

そして深作は「原作・オザワ部長さんの吹奏楽部愛、脚本・井上桂さんの精細な取材と構成による青春賛歌、14才から御一緒してきた水戸出身・荻沼栄音ちゃんをはじめとする俳優陣のきらめき、そして水戸女子高等学校および聖徳大学付属取手聖徳女子高等学校の吹奏楽部の皆さんによる壮麗な演奏。そのすべてがシンフォニーとなって、未来に向けた〈希望〉と〈鎮魂〉の花を咲かせますよう」と思いを述べた。上演時間は約2時間30分。公演は7月17日まで行われる。

オザワ部長コメント

世界中が未知の新型ウイルスの脅威に覆われた2020年。僕は闇の中で希望を手探りしながら進む吹奏楽部員たちの姿を取材し、「吹奏楽部バンザイ!! コロナに負けない」を綴りました。それが深作健太さんや井上桂さんといった素晴らしい方々の手で舞台になり、前途有望な俳優さんたちに演じていただけることを心から嬉しく思います。たとえコロナ禍が過ぎ去っても、この物語がみなさんの心に「響き続ける」ことを願っています。

井上桂コメント

初校が昨年の秋に完成してから、数回のリライトを重ねて公演を迎えました。初稿を読んで下さった演出深作さんの最初の言葉「人ってこんなに忘れやすいものなんですね」が、今この作品を上演する意味を更に深くしてくれました。あの時頑張った高校生たちの姿が、深作さんとキャストの力で鮮明にそして力強く舞台に蘇っています。あの時の想いをしっかり思い出しその教訓を刻みつけ、そして来る未来への力に出来たらと願っています。

深作健太コメント

〈震災〉と〈コロナ〉──二つの厄災を乗り越えて、ついに「ファンファーレ!!」が新・水戸市民会館に鳴り響きます。原作・オザワ部長さんの吹奏楽部愛、脚本・井上桂さんの精細な取材と構成による青春賛歌、14才から御一緒してきた水戸出身・荻沼栄音ちゃんをはじめとする俳優陣のきらめき、そして水戸女子高等学校および聖徳大学付属取手聖徳女子高等学校の吹奏楽部の皆さんによる壮麗な演奏。そのすべてがシンフォニーとなって、未来に向けた〈希望〉と〈鎮魂〉の花を咲かせますよう。