登場人物50数名を13人のキャストで、長塚圭史演出「アメリカの時計」

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9月に上演されるKAAT神奈川芸術劇場プロデュース「アメリカの時計」の出演者と公演詳細が決定した。

KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「アメリカの時計」出演者

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「アメリカの時計」は、長塚圭史が芸術監督を務める神奈川・KAAT神奈川芸術劇場の2023-2024メインシーズンにラインナップされた作品。演出を長塚が担当し、1929年の世界恐慌を扱ったアーサー・ミラーのアメリカ史劇を立ち上げる。

長塚圭史

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本作への出演が明らかになったのは矢崎広シルビア・グラブ中村まこと河内大和瑞木健太郎武谷公雄大久保祥太郎関谷春子田中佑弥佐々木春香斎藤瑠希天宮良大谷亮介。この13人のキャストが、登場人物50数名を演じ分ける。

上演に向けて長塚は「これはアメリカ史劇であると同時に世界恐慌の時代を生きたある家族の物語です。未曾有の貧困に戸惑いながらも生きる中流階級の人々の生の人間ドラマでもあります。総勢50名にも及ぶ登場人物が入り乱れる物語を、大スタジオという密度の高い空間に総勢13名の俳優で上演します」と意気込みを語った。公演は9月15日から10月1日まで、KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオにて。チケットの一般前売りは7月30日にスタートする。

長塚圭史コメント

1980年に発表されたアメリカの劇作家アーサー・ミラーの「アメリカの時計」は、1929年の世界恐慌を扱ったアメリカ史劇です。株の大暴落により富の頂点にあったアメリカ合衆国という国家の貌が脆くも崩れ去っていきます。ミラーはアメリカ社会に根付く本音と建前、そして資本主義(あるいは民主主義)を冷徹に見つめます。この視点は残酷なほど現在にも通じます。私たちは環境保護やグローバリゼーションなどと綺麗事を並べ立てながらも、現実には経済成長を掲げたまま、やがて砕け散るとも知れぬ社会の上に立っています。ミラーの深いため息が聞こえてくるようです。生々しく描かれる日常の崩壊を前に、我々は果たして何を信ずるべきかが問われます。

これはアメリカ史劇であると同時に世界恐慌の時代を生きたある家族の物語です。未曾有の貧困に戸惑いながらも生きる中流階級の人々の生の人間ドラマでもあります。総勢50名にも及ぶ登場人物が入り乱れる物語を、大スタジオという密度の高い空間に総勢13名の俳優で上演します。

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KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「アメリカの時計」

2023年9月15日(金)~10月1日(日)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ

作:アーサー・ミラー
演出:長塚圭史
翻訳:高田曜子
出演:矢崎広シルビア・グラブ中村まこと河内大和瑞木健太郎武谷公雄大久保祥太郎関谷春子田中佑弥佐々木春香斎藤瑠希 / 天宮良大谷亮介

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