オールスタッフプロデュース ミュージカル「ピエタ」が本日5月18日に東京・俳優座劇場で開幕。これに先駆け同日、公開ゲネプロと取材会が開催された。
これは、ミケランジェロのピエタ像をモチーフにした浅田次郎の短編小説「ピエタ」を原作としたミュージカル。娘と母の愛憎と葛藤を描く本作では、母に捨てられた主人公・永井友子役を
取材会には梅田、高泉、
これを聞いて笑顔で恐縮していた高泉は、舞台出演の話をもらう前から原作を読んでいたという。「原作は短編なので短いのですが、読む人がそれぞれ異なる受け取り方ができるとても不思議な小説。最初にお話をいただいたときは、正直ミュージカルよりストレートプレイのほうが合っているのではないかと思いましたが、高橋さんが目に見えない人物像や時間などのイメージを膨らませてくださり、今までにないミュージカルができあがったと思います」と語る。
梅田について高泉は「初めて会ったときから歌がすごく素敵だなと思っていて。セリフにおいても、私はいつもアドリブ感を大切にしているのですが、(梅田とは)毎回“その瞬間”ごとにゼロから芝居をすることができるので、ものすごく刺激的でスリリングでした。あまり日本のミュージカルになじみのない私にとっては、『(梅田は)こういったお芝居をしてきているんだ』ととても驚きました」と思いを明かした。
伊藤と神田は友子の婚約者リー・イン役と友子の元彼氏役をWキャストで務める。伊藤は「企画書を通じてスタッフとキャストの皆さんの名前を見たときから、この作品は絶対うまくいくと確信していたので、今日まで心配せずに来られました」と自信を見せ、見どころについて「リトル友子たち(子役)の心に訴えかけるような演技に注目してほしい」と述べた。
神田も、出演が決定したときはワクワクが止まらなかったという。「僕は音楽が好きなので、『原作に音楽が加わることでこんなに世界観が変わるのか!』というオリジナルミュージカルの醍醐味を味わうことができて最高でした。何より今回はそれをお客様に届けられるので、とても興奮しています!」と言い、見どころを聞かれると「カンパニーキャストと呼ばれる6名が、早替えをしたりコーラスをしたりと信じられないくらいの働きをされています」と全員で作品を作り上げていることをアピールした。
友子の祖父役を演じる畠中は「小説をミュージカル化するのはすごく大変だったと思います。稽古場でもいろいろ苦労がありました。ただ産みの苦しみを味わったぶん、大輪の花が咲くんじゃないかな」と笑顔を見せる。見どころについては、「幕が開いた瞬間から幕が閉まるまでのすべてです。僕たちの“愛の塊”を受けとってほしいです」と悩みつつおちゃめに答えた。
最後に、高泉は「私は(本作で描かれている)1989年当時は友子の年代だったんです。今は千代子と同じ世代。親目線で観る方、娘目線で観る方をはじめ、いろいろな方々に観ていただきたいです」、梅田は「全編を通じて、見逃すことなくキャスト13人全員を観ていただきたいと思います。1人ひとり最後まで走っているので、それを皆さんに感じていただけたら」と呼びかけた。上演時間は休憩なしの約1時間55分。公演は5月24日まで。
オールスタッフプロデュース ミュージカル「ピエタ」
2023年5月18日(木)~24日(水)
東京都 俳優座劇場
原作:浅田次郎(文春文庫刊「月のしずく」所収)
脚本・作詞:
演出:渋谷真紀子
音楽:小澤時史、田中和音
振付:
出演:
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【会見レポート】ミュージカル「ピエタ」幕開けに梅田彩佳「高泉淳子さんについて行く、その一心です」(コメントあり) https://t.co/X7ZhWffZix