オールスタッフプロデュース ミュージカル「ピエタ」のビジュアルが解禁された。
このたびお披露目されたのは、主人公の永井友子役の
「ピエタ」は、1989年のイタリアを舞台に娘と母の愛憎と葛藤を描いた浅田次郎の小説。今回は同作を、
ビジュアルと共に発表された浅田、伊藤、神田、畠中のコメントは以下の通り。
浅田次郎コメント
ミュージカル「ピエタ」に寄せて
尊敬する芸術家を問われたなら、私は迷うことなくミケランジェロ・ブオナローティの名を挙げるだろう。
一九九七年に書いた短篇小説「ピエタ」は、文字通り彼へのオマージュである。サンピエトロのピエタの美しさに陶然とし、フィレンツェとミラノのピエタに戦慄した経験は、先人たちのどの小説にもまして私の作家人生に影響を与えたと思う。
このたび私の「ピエタ」がミュージカル化されると聞いて驚いた。五百年後の小説家が勝手に書いて、「ピエタ」の足元に捧げた話が、さて、天国のミケランジェロは何と言うだろうか。
伊藤裕一コメント
ミケランジェロは「私は大理石の中に天使を見た。そして天使を自由にするために彫ったのだ。」という言葉を遺しています。我々俳優も、自分自身の役を、そして相手役を、さらにはお客様を「自由」にするために、演じます。
本作の中で、リーは「自由」ではないかもしれません。ですが、彼は、友子を「自由」にするために、そのためだけに存在しているのかもしれません。そうしたがっているようにも、僕には見えました。彼を演じることは、とても光栄で遣り甲斐に満ち溢れています。
神田恭兵コメント
新しいミュージカル作品が創られていくその瞬間を体験することは、ミュージカル俳優を続ける上で何にも代え難い喜びです。そして同時に大きな緊張を感じています。原作に描かれるイタリアと日本の空気のコントラストや親子の葛藤をミュージカルというフィルターを通してどう形作っていくのか? リー・イン役にどれだけ説得力を持たせることが出来るのか、大きな挑戦の日々になると思っています。
畠中洋コメント
「ピエタ」、浅田次郎さんの珠玉の短編です。今まで様々な形で上演されて来ましたが、初のミュージカル化。
娘と母親の愛憎と葛藤の物語の中で、僕は主人公友子の祖父を演じます。さて、どんな風にクリエイティブできるのか今からワクワクしております。また、初めましての方々ばかりなので、新たな仲間との出会いも楽しみで仕方ありません。
素敵な作品となるよう、一丸となって頑張る所存です。どうぞお楽しみに!
オールスタッフプロデュース ミュージカル「ピエタ」
2023年5月18日(木)~24日(水)
東京都 俳優座劇場
原作:浅田次郎(文春文庫刊「月のしずく」所収)
脚本・作詞:
演出:渋谷真紀子
音楽:小澤時史
出演:
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