イキウメ新作「人魂を届けに」開幕に前川知大「この作品が創れたことに驚いています」

イキウメ「人魂を届けに」が、昨日5月16日に東京・シアタートラムで開幕した。

これは、イキウメにとって約2年ぶりとなる新作公演。作・演出を前川知大が手がけ、浜田信也、安井順平、盛隆二、森下創、大窪人衛、藤原季節、篠井英介が出演する。

人魂（ひとだま）となって極刑を生き延びた政治犯は、小さな箱に入れられて拘置所の片隅に置かれている。その箱から時折聞こえるささやきは、周囲の者を当惑させた。扱いに困った当局は恩赦として、その魂を放免することに。生真面目な刑務官の八雲は、その魂を母親に届けようと思い立つが……。

初日を迎え、前川は「稽古場は最後まで試行錯誤の連続で、なんとか間に合ったという感じですが、とてもいい初日でした。これから本番を重ねじっくり育てていきたいです。この作品が創れたことに驚いていますし、劇団としてまた一歩前に進めたと感じています」とコメントしている。

東京公演は6月11日まで行われ、その後本作は15日から18日まで大阪・ABCホールでも上演される。