NHK FM「朗読の世界」で上川隆也が高村薫「愁訴の花」を読む

NHK FM「朗読の世界」が4月3日21:15よりスタートする。

本番組は、古くから親しまれている日本文学や海外文学の翻訳版を、俳優、声優らが朗読するもの。番組では編集や演出を加えず、原作そのままに朗読される。

初回にはサスペンス作品で知られる高村薫の短編小説が登場。1999年に初版された作品集「地を這う虫」の中から「愁訴の花」「巡り逢う人びと」「父が来た道」「地を這う虫」が35回に分けて読まれる。初回の読み手を務めるのは上川隆也だ。

上川は出演に向けて「『演じる』という形では幾度かこの身を委ねた高村薫さんの世界。『見ると聞くとは大違い』なのが当たり前な様に『演ると読む』では目の前に広がる世界が全く違って見えました。4編の中に描かれた登場人物達の営みの断片は、短編とは思えない程重厚で奥深く、何処かで堪能さえしながら一文一文と向き合っていた様な気がします。その世界観を出来る限りお伝え出来ればと言う想いで読ませて頂きました。お聴きになる方にとってほんのひととき、寛ぎのお手伝いが出来たなら、幸いに存じます」と意気込みを語った。