リーディングアクト「一富士茄子牛焦げルギー」が、昨日12月15日に大阪・ABCホールで開幕。上演にあたって、演出を手がける
本公演は、絵本作家のたなかしんによる小説「一富士茄子牛焦げルギー」を原作にしたリーディングアクト作品。3人の俳優が“ぼく”と“おとん”と“おかん”を演じ、時に“語り部”や“ぼくの親友”となって物語を紡いでいく。脚本を
開幕に際し、河原は「さとしさんと羽野さんと小柴くんの良い家族が出来たと思いますし、再演した甲斐があるなと思いました」とコメント。小柴は「河原さんにも『うまくなった』と言って頂けて、それをずっと更新できるように、頑張りたいです」と意気込みを語った。
大阪公演は12月18日まで。その後、22日から25日まで東京・CBGKシブゲキ!!で上演される。河原、小柴、羽野、橋本のコメント全文は以下の通り。
河原雅彦コメント
無事リハーサルを終え、いい作品になると実感しています。初演の生瀬さんと沢口さんもとても素敵なお父さんお母さんでしたが、今回もまた全然雰囲気が違う、さとしさんと羽野さんと小柴くんの良い家族が出来たと思いますし、再演した甲斐があるなと思いました。
今回のキャストは和気あいあい度が高く、さとしさんと羽野さんの長きにわたる関係もあって、とても良いムードが作品に反映されていると思います。
小柴くんは、前回は多分、無念な形で途中で終わってしまってから2年弱の月日を経て、この作品に対する強い熱意を持って稽古初日から臨んでくれていました。逆に嘘でもいいから本を読んでる感じで(笑)と言ったくらい、セリフがしっかり入っていました。とても責任感の強い青年なんだなと改めて思いましたし、ちゃんと熟成されてる感じもあるので、頼もしくなったなあと思って見ています。
たなかしんさんの、ほのぼのとしながらもドキリとさせ、シリアスで生々しいところもあるけど、最終的に素敵なファンタジーになっているこのお話が、沢山のお客様に伝わればと思います。今後もキャストを変えて長くやれる作品だとも思いますが、まずは、このメンバーでの初日をしっかりお見せしたいです。皆さん楽しみにしていてください。
小柴陸コメント
リハーサルを終えて、早くお客様の前で披露したい気持ちで一杯です。リーディングアクトという形式ですが、演技をするシーンもあって、芝居中にさとしさんの演技で素で笑ってしまう瞬間もあったり、リアルな気持ちでやりとりしながら“ぼく”を演じることができて、ほんとに楽しいなと思います。
河原さんにも「うまくなった」と言って頂けて、それをずっと更新できるように、頑張りたいです。
羽野晶紀コメント
ようやく初日を迎える事ができました。“リーディングアクト”という、普通の芝居ではなく本を読みながら芝居をするということがどんな感じなのか、ちょっと挑戦的なことだと思いながら稽古が始まり、毎日色々な発見がありました。背景のスクリーンに、たなかしんさんの絵がたくさん出てくるので、本を読み聞かせしてるような、そんな雰囲気もひとつ出たらいいかなと思ったり、おかんのセリフを言う時はおかんとして、ナレーションを担当しているところは、僕の心を代弁しているところも多かったので、そこは使い分けてやってみようとか、毎日楽しく稽古をしていました。焦げた餅へのこだわりが強い家族なので、めちゃお餅が食べたくなり、家でオーブントースターで、焼いてみました。笑 めちゃくちゃ上手く焦げ目がついたから、やっぱりオカンの焼く餅は最高やなあ~と、自画自賛。皆様もこの舞台観た後……餅が食べたくなるかも。笑。是非楽しみにご覧頂けたらと思います。
橋本さとしコメント
リーディングアクトでは言葉を大切に、まず僕ら演者が、活字から立ち上がるもので心に絵を描けなければ、お客さんの心にも描くことができないと思っています。劇場の空間で、たなかしんさんの世界観を、皆さんと一緒に心へ描きたいと思います。台本を持ちながらの演技は、ある種の手枷足枷にもなりますが、それを乗り越えた先の心の解放と躍動感をお客様にお伝えできればと思います。
この作品は、家族の絆とか命の尊さ、残された人は逝ってしまった人の気持ちをどう汲み取って生きていくかなど色々と考えさせられますが、作品を通して人生のエネルギーを感じて頂きたいです。
リーディングアクト「一富士茄子牛焦げルギー」
2022年12月15日(木)~18日(日)
大阪府 ABCホール
2022年12月22日(木)~25日(日)
東京都 CBGKシブゲキ!!
原作:たなかしん
脚本:
演出:
音楽:瓜生明希葉
出演:
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たなかしん @Shin_ehon
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