「ミュージカル『太平洋序曲』決起集会」が、本日12月6日に東京都内で行われた。
ミュージカル「太平洋序曲」は、作詞・作曲をスティーヴン・ソンドハイム、脚本をジョン・ワイドマンが手がけたミュージカル。劇中では、江戸時代末期、日本が鎖国を解いて開国し、西洋化へ向かう激動の過程が描かれる。今回は、梅田芸術劇場と英国メニエールチョコレートファクトリー劇場の共同制作第1弾となり、マシュー・ホワイトが演出を担当する。
本日の決起集会には、狂言回し役の
松下はコロナ禍での舞台出演について「毎日舞台をやっていると本番が当たり前だと思う瞬間があるけど、コロナ禍で『当たり前のことはないんだな』と知りました。お客様の顔が見られたり、熱量が伝わっていると感じたりするとき、ホッとします」と言い、「セリフ量がとてつもなく多いのでがんばりたい。Wキャストですし、いろいろな方とお芝居できることを楽しみに稽古に励めたら」と意気込んだ。
海宝は香山弥左衛門を「将軍から無茶な大役を押し付けられ、奮闘する中で出世していく人物」と紹介し、「この作品は『Next』という曲で終わりますが、時代によって何が“Next”かは変わるはず。その時代の人が何を感じるのかが面白い作品だと思います。そんな舞台を日英共同で作ることに大きな意味を感じます」と語った。
廣瀬は海宝の言葉にうなずきながら、「平凡な香山が権力を持ち出世していく話でもあります。濃い登場人物が多い中、香山はいたって普通の人という感じ。お客様に感情移入してもらえる、寄り添えるような表現を目指したい」と抱負を述べた。
本作についてウエンツは「『太平洋序曲』で一番素敵だと思うのは、海外の方が作った日本の話だということ。歴史好きな方は、“日本人から見た日本史”とは違う側面から楽しめるのでは」とコメント。またイギリス留学を経験しているウエンツは「稽古をする中で、僕が留学で得た経験を生かせる場面も出てくるのでは」と期待を口にした。
立石はジョン万次郎について「今の日本人というか、僕自分もジョン万次郎の影響を受けているなと思う。しっかり勉強して臨みたい」と言う。さらに立石はTwitterで寄せられた「もし自分がジョン万次郎だったら、日本に帰って来て一番食べたいものは何か」という質問に「やっぱり納豆かな。あとはラーメン!」と回答して会場を和ませた。
海宝とウエンツは子供の頃、同時期に劇団四季のミュージカル「美女と野獣」のチップ役にキャスティングされていた。海宝は当時を振り返り、「(ウエンツは)2歳上なので、幼い自分にとってはだいぶお兄さんだった」と明かす。これに対してウエンツは「『今日は偉い人が観に来るよ』という日のチップに海宝くんが選ばれていて。僕は小学4年生くらいでしたが、あのとき小4にして嫉妬という感情を知ったなと!(笑) 今回共演できるのが本当にうれしいです」と目を輝かせた。
さらに決起集会では、映画「シン・ウルトラマン」で山本が演じたメフィラスのセリフにちなみ、山本が“好きな言葉”と“苦手な言葉”を明かす場面も。山本はメフィラスさながらの口調で「広背筋下部。私の好きな言葉です」と答えつつ、「苦手な言葉はリバースクランチですかね。足を上げる腹筋なんですけど……」と筋肉トークを繰り広げ、記者たちを笑わせた。
公演は3月8日から29日まで東京・日生劇場、4月8日から16日まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて。チケットの一般販売は12月10日10:00にスタートする。なお本日行われた「ミュージカル『太平洋序曲』決起集会」の一部は、12月9日20:00頃からTwitterとYouTubeの梅田芸術劇場チャンネルにて配信予定。詳細は続報を待とう。
ミュージカル「太平洋序曲」
2023年3月8日(水)~29日(水)
東京都 日生劇場
2023年4月8日(土)~16日(日)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール
作詞・作曲:スティーヴン・ソンドハイム
脚本:ジョン・ワイドマン
演出:マシュー・ホワイト
キャスト
狂言回し:
香山弥左衛門:
ジョン万次郎:
将軍 / 女将:朝海ひかる
老中:可知寛子
たまて:綿引さやか
漁師:染谷洸太
泥棒:村井成仁
少年:谷口あかり
提督:杉浦奎介、武藤寛、田村雄一、中西勝之、照井裕隆
水兵:藤田宏樹
少女:井上花菜
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【会見レポート】「太平洋序曲」に向け山本耕史らが決起集会、ウエンツ瑛士は海宝直人への“嫉妬”明かす https://t.co/LUV5Ihwj6c