宝塚歌劇月組「ミュージカル『グレート・ギャツビー』-F・スコット・フィッツジェラルド作“The Great Gatsby”より-」の東京・東京宝塚劇場公演が明日9月10に開幕する。それに先駆け、本日9日に通し舞台稽古が行われた。
主人公ジェイ・ギャツビーに扮する月組トップスター・
デイジーの夫トム・ブキャナンを演じる
終演後には、月城、海乃、小池、1991年上演版で主演を務め、通し舞台稽古を観劇した
小池は新旧ギャツビー&デイジーがそろったことに「私の31年間がぐわっと集まった感じがして、言葉になりません」と感激した様子。通し舞台稽古を観た杜は「しみじみと『宝塚歌劇って良いな』と実感しました。いろいろなことが起きる世の中に、このような世界は必要不可欠だと。OGとしてだけではなく、いち観客として巡り会えて良かったと思える作品です」と語る。鮎は「自分の心の奥に大切にしまっていたものに再会した懐かしさと、初めて観る新鮮な世界とで、楽しませていただきました。価値観が変わっていく中で、この作品にある“核”は変わらないのだなと思いました。出演者、関係者の皆様が『グレート・ギャツビー』を味わい尽くせるよう、心からお祈りしております」とコメントした。
月城は明日、東京公演の初日を迎えることと、杜、鮎の来訪に感謝を述べ、「この時代に宝塚歌劇が必要不可欠だという言葉に背中を押していただきました。振り返ったときに、海乃と共に、私たちにとっても『宝物だった』と言える作品になるように、また次の時代につないでいけるように明日から精一杯がんばって参りたいと思います」と言葉に力を込める。また、海乃は「杜さん、鮎さんにも観ていただくという機会をいただけたことにご縁があると感じており、幸せでございます」と2人に視線を向けた。
大切にしているシーンについて問われた月城は、「ギャツビー自身のストイックさに付いていけているのだろうかと思うときもありますが、墓場のシーンでお父さんが“息子はこういう子でした”と語るセリフを聞きながら、自分はそういう人間として演じられただろうかと毎公演、自分自身と自分が演じたギャツビーに聞いて、“気”を入れています」と明かす。また、作品のキーを「出会いの場面」という海乃は、「運命というものを私自身も新鮮に、毎公演感じながら演じられるように務めております」と言う。フィナーレについて「(物語の先にもし)どこかで出会えていたら」という思いを込めて演じているという月城と海乃。海乃は「フィナーレナンバーまでお芝居をさせていただいている感覚でやらせていただいております」と語った。
最後に小池が「処女作も杜けあきさんの主演作で、その後、私がやりたかった『グレート・ギャツビー』を杜さん主演で上演させていただき、今回は14年ぶりにやらせていただく。長い旅路ですが、彼女(月城・海乃)たちとの出会いと作品の巡り合わせがあったということに、私自身の軌跡としてうれしく思います」と言い、囲み取材を締めくくった。
公演は10月9日まで。
宝塚歌劇月組「ミュージカル『グレート・ギャツビー』-F・スコット・フィッツジェラルド作“The Great Gatsby”より-」
2022年7月16日(土)~8月22日(月)※公演終了
兵庫県 宝塚大劇場
2022年9月10日(土)~10月9日(日)
東京都 東京宝塚劇場
脚本・演出:
出演:
※7月16日から21日まで、29日から8月18日までの公演は新型コロナウイルスの影響で中止になりました。
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