ブロードウェイミュージカル「ピピン」が明日8月30日に東京・東急シアターオーブで開幕。これに先駆け本日29日に囲み取材が行われた。
「ピピン」は、1972年にアメリカ・ニューヨークのブロードウェイで初演されたミュージカル。劇中では、ありきたりな人生を送りたくないと悩む若き王子・ピピンが、さまざまな体験を通して人生の意味を探し求める姿が描かれる。2019年には、ダイアン・パウルスが演出、城田優がピピン役を担う日本語版が上演された。
今回の上演版ではピピン役を新たに
また森崎は自身の役柄について「ピピンが自分探しをする様子が、僕自身の迷いと重なることがある。だから稽古で『これはピピンなのか、ウィンなのか?』と思う瞬間が、何度もありました」と述べ、「『ピピン』に取り組むことは、未来に向けてどう動きたいか自分を見つめ直す機会になった。役を演じることは自分が内側から変わることでもあると思うので、公演を通して僕自身がどう変化するのかも楽しみです」と期待を口にした。
約3年ぶりの「ピピン」に、Crystalは「すごく楽しみ。コロナ禍もあって暗くなっている世の中にマジックを振りまいて、この時間だけでも皆さんを夢の世界に連れて行きたい」と目を輝かせる。また新たなピピン役の森崎について、Crystalは「パピー(子犬)みたいじゃないですか? 今にも私(リーディングプレイヤー)に食べられてしまいそうですよね……」と笑いを誘いつつ、「ウィンくんはすごくピュア。少年から大人になる途中のピピンそのものという感じで、とても自然です」と目を細める。
作品の見どころを問われたCrystalは「全部ですよ、本当に」と回答し、「オープニングから(作品)世界に引きずり込まれると思う。音楽もダンスも衣裳もストーリーも素晴らしいし、アクロバットやイリュージョンまである。クライマックスも本当にすごいので、皆さん1人ひとりにどう思ったか聞きたいくらいです」と生き生きと語った。
最後に2人が観客にメッセージを送った。Crystalは「自分ではこの舞台を観ることができないので、ぜひ私の分も観て!(笑)」と呼びかけ、「笑いや涙があり、ダークなところやキャラクターの人間っぽいところを自分自身と照らし合わせて楽しんでもらえると思う。いろいろな意味で最高のエンタメです。ぜひぜひ楽しんで、ストレスを発散してもらえたら」とコメント。
また森崎が「このご時世で皆さんにエンタテインメントをお届けできる喜びを、『ピピン』一座の全員がかみ締めています。生ものでしか味わえないマジカルな興奮がある最高の作品なので、何かを持って帰れるはず。今年はあなたの夏を、ミュージカル『ピピン』で終えてみてはいかがでしょうか?」と言い終えると、流れるような名調子に報道陣から拍手が。森崎は「イエーイ!」と両腕を突き上げ、会見場を笑いで包んだ。
上演時間は休憩を含め約2時間35分を予定。公演は明日8月30日から9月19日まで東急シアターオーブ、23日から27日まで大阪・オリックス劇場で行われる。
ブロードウェイミュージカル「ピピン」
2022年8月30日(火)~9月19日(月・祝)
東京都 東急シアターオーブ
2022年9月23日(金・祝)~27日(火)
大阪府 オリックス劇場
脚本:ロジャー・O・ハーソン
作詞・作曲:スティーヴン・シュワルツ
演出:ダイアン・パウルス
振付:チェット・ウォーカー(in the style of Bob Fosse)
サーカスクリエーション:ジプシー・シュナイダー(Les 7 doigts de la main)
キャスト
ピピン:
リーディングプレイヤー:
チャールズ:
ファストラーダ:
キャサリン:
ルイス:
バーサ:
テオ:高畑遼大、生出真太郎
加賀谷真聡、神谷直樹、坂元宏旬、茶谷健太、常住富大、石井亜早実、永石千尋、伯鞘麗名、妃白ゆあ、長谷川愛実、増井紬
スペシャルゲスト:ローマン・ハイルディン、ジョエル・ハーツフェルド、オライオン・グリフィス、モハメド・ブエスタ、エイミー・ナイチンゲール
※中尾ミエと前田美波里、高畑遼大と生出真太郎はWキャスト。
※2022年9月12日追記:9月10日から17日までの公演は新型コロナウイルスの影響で中止になりました。
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