「奇人たちの晩餐会」が6・7月に東京・大阪・長野・愛知・福岡で上演される。
「奇人たちの晩餐会」はフランス喜劇で知られる脚本家
パリに暮らす編集者ピエール(戸次)は、毎週水曜に友人たちとディナーを取っていた。そのディナーではそれぞれ風変わりなゲストを同伴するのだが、その中から一番の“変人”を決めるという裏テーマがあった。ピエールが同伴者に選んだのは、マッチ棒を30万本以上使って巨大な模型を作るというフランソワ(愛之助)。しかし、ディナーの直前にギックリ腰になるなど、ピエールに次々と災難が降りかかり……。
フランソワ役の愛之助は「私自身は趣味もなく、奇人と思われるほどのめり込むものを持つフランソワとは違う人間だと思いますが、遠いからこそデフォルメして作る面白さがありそうです」と期待を語り、ピエール役を二つ返事で引き受けたという腰痛持ちの戸次は「腰痛が持病の僕にはまさしくうってつけで、動きたくても動けない人間はこうなるんだよということを、これほどリアルに表現できるのは自分しかいないのではないかと思ったんです(笑)」と理由を述べた。
公演は6月7日から19日まで東京・世田谷パブリックシアター、25日から27日まで大阪・森ノ宮ピロティホール、29日に長野・まつもと市民芸術館、7月2・3日に愛知・東海市芸術劇場 大ホール、9・10日に福岡・博多座にて行われる。
片岡愛之助コメント
戯曲を読んですぐ、これは面白いと思いました。とにかく、飽きないんです。ぎっくり腰で動けないピエールに対して、私が演じるフランソワがよかれと思って手助けしたことで、逆に次々に問題が起こっていく。お客様もどうなるんだろうとどんどん引き込まれ、楽しんでいただけるのではないでしょうか。私自身は趣味もなく、奇人と思われるほどのめり込むものを持つフランソワとは違う人間だと思いますが、遠いからこそデフォルメして作る面白さがありそうです。それに考えてみると、よかれと思ってやっていることがピエールにとって迷惑になっていくところは、私自身、あまり気が利くほうではないので、似ているところもなきにしもあらずかな、と(笑)。戸次さんには、どんなお役にもなりきるカメレオン俳優のイメージがあります。そんな方と舞台で毎日キャッチボールできるのも楽しみ。今回もいろんな挑戦と勉強をさせていただきたいと思っています。
戸次重幸コメント
今回の出演のお話は、二つ返事でお受けしました。というのもこれは、僕が演じるピエールがぎっくり腰になることからすべてが始まる物語。腰痛が持病の僕にはまさしくうってつけで、動きたくても動けない人間はこうなるんだよということを、これほどリアルに表現できるのは自分しかいないのではないかと思ったんです(笑)。しかも、自分の身体が動かせないことから、晩餐会のゲストである“奇人”のフランソワを頼るしかなくなり、思わぬところへ話が転がっていく。その戯曲の緻密さにも惹かれました。いい意味で隙のない戯曲だと思うので、書かれていることに、そして山田和也さんの演出に、忠実に演じられたらこの本の面白さを表現できる気がしています。奇人を呼んで晩餐会を開くなんて、ピエールは悪趣味で褒められた人間ではないと思いますが(笑)。でも、だからこそ面白い話が生まれるわけですから。物語のこの大事なキーパーソンを忠実に演じたいと思います。
「奇人たちの晩餐会」
2022年6月7日(火)~19日(日)
東京都 世田谷パブリックシアター
2022年6月25日(土)~27日(月)
大阪府 森ノ宮ピロティホール
2022年6月29日(水)
長野県 まつもと市民芸術館
2022年7月2日(土)・3日(日)
愛知県 東海市芸術劇場 大ホール
2022年7月9日(土)・10日(日)
福岡県 博多座
作:
翻訳:岩切正一郎
演出:
出演:
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みっひー @Jun_miffy
シゲちゃんと愛之助さんが舞台!戸次重幸活躍してるなあ〜(・ω´・.) https://t.co/GY7PW0l3b1